日本の名水百選 ペットボトル水で身近に手に入る
2019/08/27
名水百選の湧き水をボトリングで、ネットからでも手軽に手に入る安心なミネラルウォーター24ヶ所の取水地とその銘柄の紹介です。
販売されているミネラルウォーターは取水された原水をろ過、加熱処理(殺菌)又は、非加熱処理(除菌)され、ミネラル調整で硬度やpH値が設定されて販売されます。
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■甘露泉水 ■羊蹄のふきだし湧水 ■龍泉洞地底湖の水 ■月山山麓湧水群 ■尚仁沢湧水 ■秦野盆地湧水群 ■安曇野わさび田湧水群 ■龍ヶ窪の水
■穴の谷の霊水 ■立山玉殿の湧水 ■瓜割の滝 ■鵜の瀬 ■柿田川湧水群 ■洞川湧水群 ■天の真名井 ■清水湧水 ■島原湧水群 ■轟渓流 ■白川水源 ■池山水源 ■男池湧水群 ■竹田湧水群 ■屋久島宮之浦岳流水 ■清水の湧水
湧き水はカルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムなどのミネラルを含み、天然のミネラルウォーターです。
日本ではWHO基準とは少し違い、一般的に軟水は硬度100mg/ℓ以下を示し、硬水は硬度101mg/ℓ以上とされています。
硬度はミネラルの含有量を示す数値で、硬度=(カルシウム量mg/ℓ×2.5)+(マグネシウム量mg/ℓ×4.1)で算出されます。
硬度が高い水ほどミネラル分が多く、硬度が低い水ほどミネラル分が少ないと言えます。
硬度が高過ぎる水は苦みや渋みなどを感じますし、硬度が低過ぎる水はこくのない淡白な味になってしまいます。
美味いと言われる水は、これらのバランスをほど良く持った水になって湧き出しています。
硬水はあまり美味しくありませんが、便秘の解消やダイエットに効果がありますし、軟水は、コーヒー、紅茶、ウィスキーの水割りなどに向いていて料理にも適しているので、美味しいといわれる水のほとんどは軟水のようです。
また、pH値は6~8間を中性とし、7を純水、6以下を酸性の水、8以上をアルカリ性の水とする基準にされています。
人の血液のpH値は7.4前後で、この値に近い水は身体に浸透しやすいため、飲むことができる湧き水の多くはこのpH値に近く、ミネラルもほど良く含まれ美味しく飲まれるようです。
■甘露泉水
利尻富士に降り注ぐ雨水や雪解け水がろ過されてできますが、過されて湧き出す水は、20~30年かかるといわれています。
まろやかな味わいで「甘露泉水」という名前は、誰もが「甘い」と言うことが由来だと言われています。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は15の超軟水。
pH値は7.7の弱アルカリ性。
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■羊蹄のふきだし湧水
羊蹄山(蝦夷富士)に降った雨や雪が、長い年月をかけ地下に浸透して、湧き出した水は、まろやかで甘みのある湧水です。
「ふきだし公園」では、観光客や誰でも自由に湧水を採水されています。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は18~20の超軟水。
pH値は7.7の弱アルカリ性。
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■龍泉洞地底湖の水
〈岩手県下閉伊郡岩泉町〉
日本三大鍾乳洞のひとつとして知られ、国の天然記念物にも指定されています。
「龍」は水神、「泉洞」は泉の湧く洞穴の意味から「龍泉洞」と名付けられました。
洞内には現在8つの地底湖が見つかっており、そのうち3つは一般に公開されています。
この洞内にある龍泉洞地底湖のミネラルウォーターです。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は97の軟水。
pH値は7.6の弱アルカリ性。
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■月山山麓湧水群
〈山形県西村山郡西川町〉
月山に積もる雪が400年かけ地中に解け続けている湧水が「月山山麓湧水群」です。
月山などの雪解水、雨水などが地下へと浸透し、ろ過されながら適度な養分を蓄え、湧水地はブナ原生林のいたるところに湧水としてあふれ出ています。
日本の名水百選のひとつ。
炭酸ガス、酸素、ミネラルなど適度に含んでいます。
硬度は平均12.4の超軟水。
pH値は7.1の中性。
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■尚仁沢湧水
〈栃木県塩谷郡塩谷町〉
尚仁沢湧水は那須塩原の山々からつたわり岩盤などに浸透して、高原山山麓の栃木県塩谷町に湧水としてあふれ出ています。
採水場は高原山(釈迦ケ岳)山麓の標高590mのところです。
おいしい水として全国1位に認定されたこともあります。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は23の天然アルカリイオン水(超軟水)。
pH値は7.5~8.0の弱アルカリ性。
■秦野盆地湧水群
〈神奈川県秦野市〉
丹沢の山間から流れ出て、金目川、葛葉川、四十八瀬川、水無川一帯に点在する21ヶ所の湧水群です。
それぞれの湧水には護摩屋敷の名水、弘法の清水、葛葉の泉、竜神の泉などと、言伝えに従って名称が付けられています。
11月3日の市民の日には、名水利き水大会が開かれます。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は30.5~84.0の軟水。
pH値は7.6の弱アルカリ性。
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■安曇野わさび田湧水群
〈長野県安曇野市〉
北アルプスの雪どけ水などが安曇野の扇状地にしみ込み、いたるところから大量の地下水が湧き出しています。
水温は通年13℃程度で、真夏でも15℃を超えることはなく、清らかで豊富な水は、わさび栽培にも用いられています。
鉄分やカルシウムなどのミネラル成分がほとんど含まれず、口当たりのさらっとした水です。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は55の軟水。
pH値 未指定。
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■龍ヶ窪の水
〈新潟県中魚沼郡津南町〉
標高450mの所にある地下水によってできた湧水の池で、透明度が高く水面がエメラルドグリーン、見たから清らかな湧水池です。
数多くある湧水口から出る豊富なこの湧水を採水することができます。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は19~20の超軟水。
pH値は6.6~6.8で中性。
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■穴の谷の霊水(アナンタンノレイスイ)
■立山玉殿の湧水
〈富山県中新川郡立山町〉
立山連峰の雄山直下から湧き出ている地下水で、立山トンネルが開通した時に噴出した湧水です。
立山に降り積もった雪や雨水が、地層に浸透して200年~300年もをかけてろ過され湧き出すミネラル水です。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は平均17の超軟水。
pH値は6.7で中性。
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■瓜割の滝
〈福井県三方上中郡若狭町〉
天徳寺境内奥にある「瓜割の滝」は、山あいの岩間から湧き出る清泉で、地層をフィルターとし、長い歳月をかけてろ過されながらミネラル成分が溶け込んだ湧水です。
夏でも瓜も割れるほどに冷たい水であることからこの名がつけられました。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は平均47の軟水。
pH値は8.7で弱アルカリ性。
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■鵜の瀬
〈福井県小浜市〉
小浜市に流れる遠敷川(おにゅうがわ)の中流、豊かな森林に囲まれた水源から採水されています。
鵜の瀬の由来は、白黒の2羽の鵜が岩から飛び出し、留まった樹の跡から甘水が湧き出し、香水が満ちあふれたのが湧水のはじまりと伝えられています。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は平均24.5の超軟水。
pH値 未指定
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■柿田川湧水群
〈静岡県駿東郡清水町〉
柿田川湧水の原水は、富士山の雪解け水が長い年月をかけて地下水となり、柿田川湧水群を形成しています。
水量が非常に豊富で「東洋一の湧水」と呼ばれ、また日本三大清流の1つとしても有名です。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は平均48~61の軟水。
pH値 未指定
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■洞川湧水群
〈奈良県吉野郡天川村〉
天川村洞川の洞川湧水群は、神泉洞、泉の森、ごろごろ水の三カ所から成り、名水が湧いています。
神泉洞は洞内から湧出しています。
泉の森は樹齢300年を越える神木の朽ちた幹の穴の奥にある洞穴から湧出。
ごろごろ水は「五代松鍾乳洞」近くの大岩に湧く地下水です。
販売されているのは神泉洞の地下水です。
各水源や流れ先は明らかになっていませんが、水温は約10〜12℃と一年中低い特徴があります。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は30の軟水。(ごろごろ水、泉の森は不明)
pH値は7.7の弱アルカリ性
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■天の真名井
〈鳥取県米子市淀江町〉
大山山麓に湧き出る山陰を代表する名水。
「真名井」とは高天原(たかまがはら)の神聖な井戸を意味します。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は38の超軟水。
pH値は7.1の中性。
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米子市水道局は、車尾水源地の地下85mからくみ上げた源水を煮沸滅菌してペットボトルに詰め「よなごの水」として販売されています。
硬度は71.6の軟水。pH値7.4の中性。
参考:米子市水道局ホームページ
■清水湧水
〈福岡県うきは市〉
うきは市の臨済宗清水寺境内に、鎌倉時代から700年以上にわたり湧き続けている湧水です。
水質が大変よく、無色透明、無味無臭と言われています。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は36の超軟水。
pH値は7.2~7.8の中性~弱アルカリ性の天然水。
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■島原湧水群
〈長崎県島原市〉
島原市内にある50ヵ所以上の湧水地を総称して、「島原湧水群」といい、1日の水量は22万tとも言われている豊富な湧水群です。
島原湧水群は、1792年に雲仙岳の噴火で起きた地殻変動によって湧出しとされています。
歳月をかけて地下水まで浸透し湧出している水には適度な炭酸ガスも含まれています。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は平均36~96の軟水。
pH値は6の中性。
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■轟渓流
〈長崎県諫早市〉
多良岳を水源として集まり流れ出た清流が「轟渓流」と呼ばれ、30以上の滝も連ねる渓流です。
採水地周辺は雄大な自然に取り囲まれており、「多良岳-日本自然百選」「轟峡-名水百選 」「轟の森林-水源の森百選」などの指定や認定もあります。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は平均11~12の超軟水。
pH値– 弱アルカリ性
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■白川水源
〈熊本県阿蘇郡南阿蘇村〉
南阿蘇村にはカルデラの恵みを受け、多くの湧水があります。
「白川水源」はそのひとつで、特に水質が良いと言われています。
毎分60tの湧水が地底の砂とともに、勢いよく湧き上がっています。
日本の名水百選のひとつ。
微量の炭酸ガスが含有。
硬度は平均72~97の軟水。
pH値は6.8の中性。
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■池山水源
〈熊本県阿蘇郡産山村〉
「池山水源」は、標高780m、樹齢200年以上の木々が連なった場所から湧き出す阿蘇の名水として知られています。
冬になっても採水地周辺は緑であふれ、水温は1年中約13〜14℃と冷たくおいしい水です。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は平均22~50の超軟水。
pH値は7.1の中性。
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■男池湧水群
〈大分県由布市〉
阿蘇九重国立公園内の九重連山東麓と呼ばれている山々の中の黒岳北側から湧き出る名水が男池湧水群です。
採水地は海抜850mにあるため夏でも気温が低く、水温は1年を通しても12~13℃と冷たい水も汲むことができます。
男池湧水群から名水の滝までは、原生林内の遊歩道で繋がっていて、この黒岳原生林は「21世紀に残したい日本の自然100選」に選ばれています。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は平均6.2超軟水。
pH値は5.8の中性。
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■竹田湧水群
〈大分県竹田市〉
阿蘇山系からの伏流水を水源として、大野川水系の流域に多く点在しています。
水量が多く、泉水湧水、河宇田湧水、矢原湧水など湧出地は全部で60ヶ所を超えると言われています。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は平均58~69の軟水。
pH値 未指定
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■屋久島宮之浦岳流水
〈鹿児島県熊毛郡屋久町・上屋久町〉
鹿児島県の佐多岬から南へ約60kmの海上へ
世界遺産でもある屋久島は、雄大な自然が古くから残されている島です。
霧島・屋久国立公園内にあり、水温は季節により約14〜25℃とばらつきがありますが、水は清らかに澄んでいます。
屋久島は、「日本100名山」「日本のかおり風景100選」「日本の自然100選」「森の巨人たち100選」「日本の地質100選」などにも選ばれている自然そのままの風土をも持っています。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は1~5 平均4.85の超軟水。
(自然水はかなり降水に近い水質のためと考えられます)
pH値は場所により4.94~7.08(弱酸性から中性)、
平均値は6.04の中性。
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■清水の湧水
〈鹿児島県川辺郡川辺町〉
九州南部に多くみられる火山噴出物からできたシラス台地。
川辺町のシラス台地の崖下から湧出している湧水です。
豊富な水量ときれいな水質であり、周囲の岩には青々とした苔が張り付き、緑あふれる名水地として人気があります。
日本の名水百選のひとつ。
硬度は平均38の軟水。
pH値は7.8の中性。
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