私の人生を選択させた2泊3日の北海道旅行バスツアー
2017/11/30
私がこれまで30年弱生きてきた中で北海道に訪ねたのは5回ほどですが、一番印象に残っているのは高校2年生の時に母と参加した2泊3日の飛行機とバスを乗りつぐバスツアーでした。
この旅行をきっかけにその後の自分自身の進路を決めることになり、歳月が過ぎた今でも心に残る思い出の旅です。
当時、NHK大河ドラマで新撰組!が放送されており、もともと歴史・幕末好きだった私は史実を調べ、行くからには司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読み、ふるさとである京都・日野を巡ったうえでやっと五稜郭へ行けることを一番の楽しみにしていました。
調べてみると今では100m級の新五稜郭タワーができており、入館料840円とのこと。
当時は現在の半分の高さの旧五稜郭タワーの存在を知らなかったので、現地に足を運んでも星型の要塞を確認することは出来ず、もやもやしながらお土産コーナーで星型の五稜郭のポストカードを購入していました。
ツアーに参加した時は真冬だったのでどこを見ても真っ白の雪景色でしたが、洞爺湖へ訪れた際そこから遠くに見える羊蹄山の大きさは圧巻で、雪景色も素晴らしく、別名蝦夷富士と言うだけありとても雄大でした。
宿泊施設ではカニなどの海鮮類やお寿司などの食べ放題でお腹を満たし、小樽の昼食でお寿司盛り合わせを食べた時のネタがとろけていく感覚は今でも忘れられません。
そしてこのツアーを語るにあたって私が後日、一番のターニングポイントとなったことに触れなければなりません。
ツアーでは30人ほどの老若男女が羽田空港に集合し、同じ飛行機と同じバスを利用しながら北海道の名所を周るものでした。
旅行には添乗員さんが1名付いたのですが、その添乗員さんが当時高校生の私から見ても本当に頼りなくて、ハラハラしてしまう場面が何度もありました。
飛行機の座席が母と隣同士にならなかったり、お土産の積み込みを忘れそうになったり。
バス車内でも次の観光地や宿泊施設へ連絡を取っているようですが、その添乗員さんは新人には見えないものの日数が浅いのかと思うくらい何度もドキドキしてしまいました。
見かねたほかのツアー客が手伝ってあげている姿を見ていて、タイミングよく私もお土産をみんなに配ることを手伝いました。
旅が終わるころには、30人ほどのツアー客と添乗員で、笑いあって協力しながらみんなで作り上げた旅行だったと感じました。
旅が終わって、進路選択の時期になりさまざまな進路を考えました。
当時私は絵を描くことが好きで美術・デザイン科に通っておりクラスのほとんどの学生が美大や美術関連の専門学校へと選択する中で、私はこの旅行のことを思い出し旅行業界へ興味を持っていました。
調べていく中で、旅行業界へ就職するための専門学校へ進学することを決めたのです。
入学してすぐに、社会勉強の一環として添乗員としてのアルバイトを始め、平日は学校へ通い、週末は旅行の斡旋・添乗業務の経験を積んでいったことが、後々の就職活動や、就職してから、そして10年経過した今でも忘れられない経験につながっています。
きっかけは2泊3日という短いものでしたが、私自身も数年間の添乗業務を経験していく中で、お客様に救われたり、感謝されることがあり、本当に心に響き、涙なしでは語れない旅行もありました。
お客さんと一緒に観光できるだけじゃないかと思われがちな添乗業務ですが、あの時頼りないと決めつけてしまった添乗員さんに今ならありがとう、と感謝を伝えたい気持ちです。
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