時間だけはある学生時代 フェリーを利用して旅行
2017/11/30
学生時代に一度、フェリーを利用して旅行をしたことがあります。
当時、東京ディズニーランドが開園したばかりだったため、同級生の女の子数名で夏休みを利用して行ってみようということになりました。
学生ですからお金はないけど、時間だけはあります。
旅費を節約するため北海道から東京まで往復フェリーに乗船しました。
船に乗るのは高校2年の時の青函連絡船以来です。
船酔いが心配だったのですが、幸いお天気もよく、船が大きく揺れることもないよい旅だった記憶があります。
乗船した船は日本沿海フェリーの「さっぽろ丸」という船です。
行きは苫小牧港をお昼ちょっと前に出航して、東京の有明埠頭へは翌日の午後8時くらいに到着するフェリー1泊2日の旅です。
休み中ということもあり、フェリーは満席状態でした。
自分たちはB寝台という2段ベットの相部屋を利用しました。
同じくらいの年齢の人も多く、北海道をバイクで旅行して東京へ戻る大学生の男性グループと仲よくなりました。
古い言い回しですが、ひと夏のアバンチュール的な楽しい思い出です。
行きはそんなことで大学生グループと話をしたり、トランプゲームをしたりして時間が短く感じました。
その頃は有明から都心までかなり不便でした。
一番近い繁華街は銀座、もしくは門前仲町です。
タクシーを利用するにしてもどれくらいかかるのか分かりません。
幸い、東京駅まで送迎バスが出ていたのでそれを利用することができました。
☆
2日間たっぷり遊んで、帰りのフェリーは2日後の夜23時30分出航です。
帰りは「えりも丸」という船で「さっぽろ丸」から比べると多少小さくで船内も古かったです。
日本沿海フェリーにはそのほかに「しれとこ丸」という船もあって3隻でこの航路を就航していたようです。
☆
乗船後、疲れていたのですぐに就寝、朝起きたら船の外は海しか見えませんでした。
遅い朝食を船内のレストランで済ませました。
その日は丸一日航海なので何もすることがなく長い一日でした。
お天気もよかったのでデッキに出て大海原や遠くに見える海岸線を眺めたりしていました。
夕食を食べるために船内のレストランへ行きましたが、かなり混雑していてドタバタしていて、食事が出てくるまでかなり待たされました。
食事は意外に美味かったです。
北海道へ旅行する人向けにメロンなど北海道の特産品を出されていて、人気があったようです。
翌日は朝6時45分に苫小牧港へ到着し下船。
タクシーでJRの駅まで移動し札幌まで帰りました。
☆
現在、苫小牧-東京航路はなく、苫小牧-大洗で就航しているそうです。
「さっぽろ丸」は苫小牧-大洗へ転配された後に神戸の航路で活躍し、その後、ギリシャで就航していた時期もあるようです。
「えりも丸」は1987年に苫小牧-大洗航路に「おおあらい丸」就航したのを伴い引退。
ギリシャに売却されたのち、サウジアラビアへ転配されたそうです。
「しれとこ丸」は「2代目えりも丸」の就航後に引退、海外へ売却され、現在香港でカジノ船として活躍しているそうです。
最近は豪華客船が人気で船での旅も見直されています。
豪華客船に乗るのは難しくてもフェリーであれば乗ることができます。
スピード時代にフェリーでスローな旅もよいかもしれませんね。
More from my site
関連記事
-
長崎県の魅力ご紹介します
長崎県は全国の中で一番島が多いところで、壱岐、対馬、五島など多くのひとがすむ島や …
-
広島の忠海(ただのうみ)で過ごした子ども時代
広島は私にとって、思い出の土地です。 父の実家があったので、12歳になるまで、夏 …
-
のんびり暮らし 北のオアシス秋田県
わずか2年弱という短い期間だったのですが、秋田県に2年ほど住んでいました。 その …
-
いちどは訪れたい坂の街 坂名所十景
山の多い日本には、たくさんの魅力あふれる坂があります。 山沿いには海があり、長崎 …
-
浴衣で歩くとお得が沢山!「浴衣で銀ぶら2017」
銀座の街が浴衣姿で一杯になる1日。 それが「浴衣で銀ぶら」です。 歩行者天国は1 …
-
地元民が教える三沢の夜のおススメ店
三沢は古くから米軍基地、三八上北地方唯一の空港がある街として栄えてきました。 大 …
-
東京から鹿児島へ帰省 フェリーの旅
東京在住の我が家は、実家が鹿児島のため年に一度の帰省は旅行のようで一大行事となっ …
-
料理と温泉を楽しみたいなら石川県の山代温泉がゲキ押しです
石川県の山代温泉に母と2人で旅行をした時の体験談です。 温泉地として知られる山代 …
-
日本全国 北から南の街を走る路面電車
一時期は、自動車の普及、都市人口の増加に伴い道路交通が渋滞、古い、遅いといわれた …
-
北海道の中の異国を感じる函館の魅力
函館は北海道の最南に位置し本州にも近く、北海道でありながら北海道とはちょっと違う …
- PREV
- 忘れられないフェリー北海道旅行
- NEXT
- 私の京都旅行のポイントは「定期観光バス」