「ウナギ」ってこんな魚です
ウナギは泳ぎはさほど上手ではなく、見た目にたがわず速さは遅いほうです。
ヘビのように体を横にくねらせて、波打たせることで推進力を得るので、これこそ全身泳法ですね。
一般的に淡水魚として知られていますが、海で産卵・ふ化をして、淡水にもどって来ます。
驚いたことに、空気中でも乾かない程度に水をかけてあげれば長時間でも生きることが出来ます。
嗅覚は非常に優れていて犬に匹敵するようです。
ウナギの漁法
日本では重要な食用魚の一つですが、養殖技術が確立され、輸入も行われるようになったとはいえ、天然もののウナギの人気は根強く、釣りや延縄などでも漁獲されています。
さらにウナギに的を絞った伝統漁法も各地にあります。
■ うなぎ掻き
棒の先にミミズを付けたカギ針を付け、ウナギの居そうな穴などを探りウナギを引っ掛ける方法。
■ うなぎ塚
ウナギの居りそうな処に、こぶし大以上の石を積みあげて置き、石の隙間に潜んでいるウナギを捕る方法。
ほうっておくと泥が詰まりうなぎが入らなくなるため、定期的に組み直す必要があります。
■ うなぎ筒
竹筒などをウナギの居りそうな処に仕掛けて置き、ウナギが筒の中で休んでいる時に筒を引き揚げて捕る方法。
筒の片方のみ解放されているもの、両方が解放されているもの、返しがついていて一度入ると出られないものなどの種類があります。
一般の釣り愛好家としての釣りは、ミミズ等を餌にした釣り方が一般的です。
ウナギは嗅覚に優れるため、一般的な集魚剤等、不自然な匂いのするものは食べません。
よく釣れる時間帯は一般的に日没から2時間前後ですが、場所によっては日没から日の出まで釣れることもあります。
餌釣りの方法は、ブッコミ釣り、置き釣り(ウナギが通りそうな場所に、針と糸が付いた竹杭を刺してしばらく置く)、穴釣り(昼間にウナギが居そうな穴に、小魚等を付けるための先端にまっすぐな針を付けた竹の棒と、針と糸を持ち、直接入れて釣ります)などです。
特に置き釣りと穴釣りはウナギ釣りの特異な釣り方になります。
ただ、うなぎ自体は簡単に釣れても、釣れる場所を見つけるのは簡単ではないので、うなぎを狙う釣り人は釣れる場所を公開したがりません。
また、川ではなく、海水と淡水が混じりあっている水域や、海に生息するウナギは青うなぎと呼ばれて、川魚特有の臭みがなく非常に珍重されています。
特に岡山県児島湾の青うなぎは有名ですね。
(引用、参考資料元:ウィキペディアより)
ウナギの養殖
日本のウナギ養殖は、1879年に東京深川で、殖産家である服部倉治郎によって初めて試みられました。
1897年(明治30年)には現在の浜松市西区で養鰻を始めています。
これが後に日本のウナギ養殖の中心地となる浜名湖の養殖ウナギのルーツとなりました。
温暖な気候や地下水などウナギの生育に適した環境と、浜名湖や天竜川河口でシラスウナギが多く獲れたことが、この地でウナギ養殖業が盛んになった理由といわれています。
ウナギの養殖はまず、天然のウナギの子供、シラスウナギを捕ることから始まります。
しかし日本国内での漁獲量は2013年には5.2tで、ピーク時の40分の1まで落ち込んでいます。
同時に完全養殖の研究開発も行われていて、ウナギの人工ふ化は1973年に北海道大学で初めて成功します。
2002年には仔魚をシラスウナギに変態させることに世界で初めて成功しました。
それでも人工ふ化と養殖技術には、まだまだ大変な費用が掛かり、成功率も低く現在も研究中です。
2010年には、人工ふ化したウナギを親ウナギに成長させ、さらに次の世代の稚魚を誕生させるという完全養殖に世界で初めて成功します。
25万個ほどの卵が生まれ、このうち75%がふ化しました。
2013年には、幼生は約9割が育つまでになります。
2013年の現状ではシラスウナギ1匹にかかるコストは飼料代、設備投資、人件費、光熱費など1000円以下では無理だといわれています。
水産庁は、完全養殖の商業化の目標年を2020年として研究開発中です。
(引用、参考資料元:ウィキペディアより)
うなぎの調理法
■ 関西風
腹を裂き、蒸さずに生を直火で焼く一般的な方法。
(腹を割って話をするという意味から腹開きの調理法が好まれたそうです)
■ 関東風
背開きの素焼き、一度蒸してからつけ焼きする。
徳川家康の時代に江戸で始まった調理法で、蒸すと皮や味がやわらかくなり、背開きにするのは、うなぎの腹に旨い脂肪があり、その味を生かすため考えられました。
そして江戸では、腹開きは切腹を想像させ縁起が悪いと考えられ、背開きの調理法が好まれたとも言われます。
美味しい「うなぎの店」の見分け方
1)「うなぎ」のみで店を構えているところ。
2)新鮮なうなぎをさばいているところ。
3)水にこだわっている店。
4)炭火で焼いている店(特に備長炭で)。
うなぎの効能
2016年の夏の土用の丑の日は、7月30日(土)です。
うなぎの効能をみると、平賀源内説を越えてウナギ自体の効果の実力は大きいくらいです。
がん予防、ボケ予防、動脈硬化予防、眼精疲労緩和、風邪予防、美肌、骨粗鬆症予防、滋養強壮など効用が多く優良食品です。
タンパク質や、特に多く含まれているビタミンAをはじめビタミンB1、B2、D、E、そしてカルシウム、鉄分、亜鉛、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)も多く含んでいます。
ビタミンCは含んでいませんが、低カロリーで、蒲焼き100gあたり290Kcalしかありません。
野菜も添えて食べれば、夏バテ防止どころか超健康食ですね。
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