卵の殻を捨てるのはもったいない / 食べて栄養補給
2018/05/15
卵は黄身と白身でさまざまな料理にされて食べられますが、その殻も捨ててはもったいないです。
健康効果や美肌効果などにも期待できる優れた食品です。
卵の殻は、95%が炭酸カルシウムでできていて、ニワトリの卵一個の殻には約2gのカルシウムが含まれています。
1個分の卵の殻で、1日に必要とされるカルシウムの2倍~4倍も摂取できるほどのカルシウム量をもっています。
カルシウムは日本人には最も足りていない栄養素といわれ、
血中のカルシウム濃度が不足すると、骨からカルシウムが溶けだして補充するようになるので、そのため体の骨はもろくなっていきます。
卵殻のカルシウムは、骨粗しょう症を防止し、骨密度を増加させる効果に優れています。
そして殻の内膜には美肌効果も!
それならば、捨てていた卵の殻を利用する手はないでしょう。
ゴミとして捨てられてきた卵の殻をただで食生活に取り入れられたら・・・、丈夫な骨を作って骨粗しょう症を予防し、高血圧や糖尿病、動脈硬化、認知症予防などさまざまな健康効果が期待できます。
洗浄された販売品の卵はツルツルですが、でもよく見ると表面がプツプツザラザラしているように見えますよね。
これは細かい穴があいているためで、この卵殻カルシウムは、胃の中で胃液が浸透しやすいため、カルシウムが溶け出しやすく吸収もしやすいのです。
しかし、注意すべき点は卵の殻に含まれる細菌の処理です。
卵はニワトリのおしりから生み落とされるので、殻にはサルモネラ菌を始め、たくさんの細菌が含まれていると考えねばなりません。
卵の殻をよく洗浄し殺菌などして適切に取り除くことが大切になります。
新鮮な卵は表面が小さな突起物のようなものでザラザラしていると昔からいわれていますね。
これはクチクラという膜で、卵が産み落とされる直前に分泌されて、卵の中に微生物が侵入するのを防ぐ役割をもっています。
販売品は多くの場合、衛生的に卵は洗浄するためクチクラまで洗い流されてしまいツルツルしています。
殻を食べる
まず卵の殻の内膜(ゆでたまごをむくときの薄い皮)をはがします。
殻をよく洗ってから乾燥させ、手で細かく砕いてそれをフライパンでよく乾煎りするか、オーブンで10分~15分ほど焼くかします。
焦げすぎないように注意してくださいね。
それをミキサーやジューサーなどで、パウダー状になるまで粉砕します。
この粉をピザやパン、クッキー、天ぷらやカツの衣などに混ぜて料理に使います。
卵の殻の粉末は、優れたカルシウム源として考えられ、60才以上の女性に多くみられる骨粗しょう症の進行や痛みをおさえる効果があることも研究成果で示されています。
ただし、カルシウムも長期間にわたって摂りすぎてしまうと、心臓、腎臓、甲状腺などに負担がかかり、かえって健康を害してしまうこともあるので、1日の摂取量は1000mg(卵の殻1/2個分)までとしましょう。
美肌効果
卵の殻の内膜にもヒアルロン酸、アミノ酸、コラーゲン、新陳代謝を促すシスチンなどの栄養素が多く含まれています。
ところが、この膜は消化が悪く、先ほどの様に殻といっしょに粉末にして食べても美肌効果は期待できるとは言い切れません。
そこで入浴剤として利用するのであれば、膜が付いたまま殻ごと砕き、お茶パックや布袋などに詰めてお風呂に入れ、お湯の中で揉みほぐしながら入浴します。
膜だけの利用ならば、卵の殻の内側からはがした膜を卵白側を肌に貼って顔パックとして利用できます。
卵まるごと上手に使ってみましょう。
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