アロマセラピーの分類と安全に楽しむための知識 利用法 注意点
2017/11/30
アロマテラピーまたはアロマセラピーは、精油(エッセンシャルオイル)、または精油の芳香や植物に由来する芳香を用いて、病気や外傷の治療、病気の予防、心身の健康やリラクセーション、ストレスの解消などを目的とする療法です。
アロマテラピー(アロマセラピー)は、技術的に3分類されます。
1. 精油を使って病気を治す技術
2. 精油を体内に取り込む技術
3. 精油の香りを嗅いで体と心を癒す技術
日本語ではアロマテラピー(アロマセラピー)を、芳香療法と訳されることが多いですが、アロマテラピーの定義はあいまいかつ多様です。
現在の欧米では3分類されます
○ アロマコロジー(芳香心理学)
芳香物質に関する技術と人間の心理作用、芳香物質の脳への影響と作用の仕組みの究明を主な目的とし、人間の感情・情動だけでなく、行動によい影響を与える香りの立証も目指しています。
○ アロマセラピー(芳香療法)
心身の不調に対する植物芳香療法で、精神的な障害(慢性抗うつ病など)の軽減も目指しています。
「アロマテラピー」は仏語、「アロマセラピー」は英語です。
○ アロマトロジー(芳香物質学、芳香物質療法)
精油(芳香物質)を体内に取り込むことを主眼とする療法で、イギリス以外のヨーロッパで従来一般的なアロマテラピーを指しています。
アロマテラピーで使われる精油
使われる精油は、油脂ではなく、花、茎、幹、根、樹脂、果皮などを水蒸気蒸留することで得られる揮発性の油です。
精油が心身に働きかける経路は、3つがあると言われます。1. 気化したものを吸入し、嗅覚刺激として中枢神経系に働きかける経路(吸入した場合、肺から血液にも溶けこむ)です。
2. 皮膚に精油を塗った場合に、皮膚を通過して血流に乗り体内に入る経路です。
3. 経粘膜投与(経直腸、経膣投与、うがい液としての使用)、経口投与で、胃や腸などの粘膜から吸収されて血液に溶け込み、全身へ行きわたる経路です。
精油、香料の持つ 毒 性
精油は高濃度かつ複雑な化合物であり、自然由来であるためまったく副作用がない、使用をやめればすぐに副作用の症状は治まると考えるアロマセラピストもいますが、それは誤りです。
乳幼児への精油の使用は特に危険が大きく、近くで使用するだけでも問題があるようです。
近年は、アレルギーを引き起こす精油の感作作用が大きな問題となっており、以前は安全と考えられたティーツリー精油による接触性皮膚炎も報告されています。
日本ではラベンダー精油の陽性率が増加していて、一部の精油が、アレルギーを引き起こす可能性があるなどの理由で規制対象となっています。
また、アロマセラピストの皮膚炎も増加しています。
そして、喘息やアレルギー、副鼻腔炎、他の呼吸器障害を誘発させ、悪化させることもあります。
香料も喘息の主因となる可能性も指摘されています。
ペットの中毒
近年「アニマル・アロマセラピー」「アニマル・アロマ」など、ペットの治療やノミ取りに精油を使うことが流行し、それによってペットの中毒事例も報告されています。
日本や英米と異なり、フランスでは「アロマテラピスト」を名乗ることができるのは医師のみです。
といっても有益なことも多いので、個人的に使用する場合でも、正しく使用して楽しみたいですね。
( アロマテラピー -for Wikipedia )
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