「福はうち」「鬼はそと」豆まき楽しい節分です
季節の変わり目の立春の前日、毎年2月2,3,4日ごろで、2016年は3日が節分になります。
この夜、豆をまいて邪鬼を追い払ったり、柊(ヒイラギ)の枝に鰯(イワシ)の頭をさしたものを戸口にはさんだりして、邪気を払う習慣です。
節分の豆まきのことばは、一般的に「福は内、鬼は外」ですが、仏教寺院では「福は内、鬼も内」と唱える所もあります。
それは鬼を集めて、お経の力で改心させるためだそうです。
また、鬼は、「イワシ」と「ヒイラギ」が大の苦手で、くさいイワシのにおいに弱く、ヒイラギのギザギザ した葉が鬼の目を刺してしまうからです。
豆まきの大豆は五穀のひとつで穀霊が宿るとされており、米に次いで神事に用いられてきました。
米よりも粒が大きく、穀霊で悪霊をはらうのに適し、魔の目に豆をぶつけて魔を滅する「魔目=魔滅=まめ」と考えられています。
豆まきに用いられる豆は炒り豆でなくてはならず、生の豆を使って拾い忘れたものから芽が出てしまうと縁起が悪いとされています。
また、節分の豆まきは大豆ではなく落花生をまく一部地域もあります。
豆まきのあとは、自分の年の数だけ豆を拾って食べますね。
自分の年の数だけ福を体に取り入れ、風邪などの病気や悪い運を体から追い払うという意味が込められています。
そして、節分の日付は現在は毎年2月3日ですが、これは1985年から2024年ごろまでに限ったことであり、常にそうではありません。
1984年までは、4年に1度のうるう年に2月4日でした。2025年(2021年からになる可能性もあります)からは、うるう年の翌年に2月2日になります。
広まった風習、変わった風習
○ 主に大坂の船場で行われていた巻き寿司を食べる風習は、福を巻き込むという意味と、縁を切らないという意味が込められ、恵方(えほう)に向かって巻き寿司を丸かぶりするようになりました。
今日になって、マスコミなどに取上げられ、無言にでとか一気にでとかオマケ付きで全国的に広まりました。
○ 三嶋神社の「節分祭・厄除け祭」では、氏子が落花生やみかん、お菓子、ちくわをまき、境内に集まった人達は多くの福を手に入れようと、ビニール袋や帽子を広げてキャッチするそうです。
○ 栃木県 鬼怒川温泉(日光市)では、大がらまき大会といい、節分の「鬼」と鬼怒川温泉の「鬼」をかけた節分祭「鬼まつり」があり、イメージキャラクターの赤鬼のキヌちゃん、青鬼のカワちゃんと鬼怒川温泉の女将さんが、“招福”を祈願し「福はうち、鬼もうち」とお菓子や福銭の入った福袋をまきます。
北海道でのわたしの体験
落花生をまくようになったのは半世紀ほど前からのようで、雪の多い地方では、屋外にまいても汚れず拾いやすい落花生を使うようになったといわれています。
落花生を殻ごと投げるので、拾ってから食べる際にも衛生的には良いですね。
この時期、大寒の最後の日であるため、寒さはこの頃がピークで、北海道の冬は乾燥もしています。
雪の降っている日は比較的暖かく、雪の降っていない晴れている日は特に寒いといわれますが、屋外の雪の中に落花生をまいても、雪の降っている節分の夜にまいた落花生は、次の朝には殻が濡れて中の豆も湿っぽいです。
氷点下の寒い日などが続くと、次の朝どころか、1週間後に落花生を見つけて、普段通りの殻を開いてみると、殻に包まれた豆は、ほとんどそのままの状態でした。
「日本昔話」のような、狂言曲名の一を紹介します
”節分の夜、夫が出雲大社へ年取りに出かけます。
女がひとりで留守をしているところへ、ホウライの島から来た鬼が訪れます。
美しい人妻に心を奪われた鬼は、小歌をうたい言い寄るが、女はいっこうに受けつけないので、ついには泣き出してしまいました。
その様子を見た女は、なびくと見せかけて、鬼の持つ隠れ笠、隠れミノ、打出の小槌などの宝を取り上げ、家の中に入れます。
鬼は横になり、くたびれたから腰をたたいてくれと亭主気取りです。
それもつかのま、女はやっと豆をはやす時分になって「福は内、鬼は外」と豆をぶつけて鬼を追い出してしまいます。”
女性はつよくてこわいです。
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