水族館好きにはたまらない!南紀の旅
2023/11/04
和歌山県の観光名所と聞くと、多くの方が真っ先に白浜の名前を挙げることと思います。
確かに白浜は温泉あり、動物園あり、豊かな自然あり、のとても魅力的なところです。
でも白浜を通り越してさらに南下していくと、二つの魅力的な観光スポットがあります。
特に水族館好きには見逃せないません。
一つは本州最南端にある串本海中公園、もう一つは、串本から30分ほど先にある太地町立くじらの博物館です。
この二つのスポットをご紹介します。
串本海中公園は規模だけ見ると、同じ関西にある海遊館等と比較すると、かなり小さめです。
でも、この水族館ならではの魅力が確かにあります。
水槽に展示している魚の生態や特徴が説明されているのですが、その説明が何とも面白いのです。
例えば、優雅な姿で猛毒を持っているミノカサゴの水槽には、美しいものにはトゲがある、と書いてあったりします。
飼育員さんのユーモアが感じられて楽しいです。
しかし、何と言っても串本海中公園最大の楽しみは、海中展望塔でしょう。
海の上に設けられた桟橋をしばらく歩くと、突き当たりに海中展望塔があります。
ラセン状の階段を降りるとそこはもう海の中です。
まずは水の透明度に驚きます。
そして魚の多さにもびっくりします。
一瞬ここが自然の海である事を忘れてしまう程たくさんの魚が群れをなして泳いでいます。
飼育されているのではない自然の魚達を海中から眺める事が出来る。
これこそ串本海中公園の一番の特徴と楽しみだと思います。
海中展望塔海中部
もう一つご紹介するのが、太地町立くじらの博物館です。
施設や展示物に若干の古さはありますが、とにかくくじらについての全てを学ぶ事が出来ます。
そして、捕鯨の歴史や方法についての展示や説明があることも、太地町が捕鯨の町である事を思い起こさせてくれます。
太地町立くじらの博物館
館内では実際にイルカとオキゴンドウという小型のクジラが飼育されています。といっても水槽で飼育されている訳ではありません。
入り江を仕切った自然の海で飼育されています。
動物園や水族館の生き物は、狭いところで飼育されていて可哀想だと感じる事もありました。
しかし、ここのオキゴンドウやイルカは自然の海の中で飼われているので、何だか幸せそうでした。
水族館には欠かせないショーも見る事が出来ます。
イルカもオキゴンドウもジャンプしますが、イルカのジャンプの高さと、着水の際のオキゴンドウの水しぶきの迫力は一見の価値ありです。
有料ですが、イルカにエサをあげたり、一緒に記念撮影をする事も出来ますので子供はきっと大喜びですね。
串本海中公園と太地町立くじらの博物館は、車で45分くらいの距離です。
どちらもゆっくり見学しても、1日あればハシゴすることも十分可能です。
間には本州最南端の潮岬や橋で繋がっている大島、また橋杭岩といった多くの観光地があります。
南紀への旅行を計画中の皆さん。
時間に余裕があるようでしたら、白浜からもう少し足を延ばし、是非二つの水族館巡りをしてみてはいかがでしょうか。
◇
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