世界5大ウィスキーとその違い/初級入門
ヨーロッパ大陸の島国アイルランドで生まれたウィスキーは、時代とともに北アメリカに渡りました。
ヨーロッパ、北アメリカそれぞれに発展をとげ、20世紀にはアジア大陸の東端の島国日本にも製法技術が持ち込まれ、竹鶴政孝によるスコットランドのスコッチウィスキーを手本とした独自のウィスキー造りが始まります。
今日、イギリス、アイルランド、アメリカ、カナダ、そして日本で製造されるウィスキーは世界5大ウィスキーと言われています。
1.スコッチウィスキー
・産地はイギリス
・ウィスキータイプはモルトとグレーン
モルトウィスキーは原料としてピーテッド麦芽、麦芽を使用。
蒸溜法は単式蒸溜器(2,(3)度蒸溜)。
グレーンウィスキーは原料としてトウモロコシ、麦芽を使用。
蒸溜法は連続式蒸溜器法。
麦芽乾燥の際にピートを焚くため麦芽の煙の臭いがつき、特有のスモーキーフレーバーをつけるため、ピートが強い独特のウイスキーが多く、風味に反映されてます。
日本のウイスキーの源流です。
2.アイリッシュウィスキー
・産地はアイルランド
・ウィスキータイプはピュアポットスチル
原料に麦芽、大麦、小麦など使用の場合は単式蒸溜器(3度蒸溜)。
トウモロコシ、麦芽使用の場合は連続式蒸溜器法です。
ピートを使用しないためスモーキーフレーバーが少なく、まろやかな風味とトロッとした舌ざわりが特徴です。
アイリッシュ・ウイスキーとコーヒーを混ぜてカクテルにしたアイリッシュ・コーヒーは寒い時期には特におすすめです。
3.アメリカンウィスキー
・産地はアメリカ
・ウィスキータイプはバーボン、テネシー、ライ、コーンetc
バーボンウィスキーは原料に51%以上のトウモロコシ、大麦、小麦、ライ麦など使用。
テネシーウィスキーの原料にはバーボン同様にトウモロコシ、大麦、小麦、ライ麦など使用するが、51%以上はトウモロコシを使用。
コーンウィスキーは80%以上のトウモロコシを使用する。
コーン・ウィスキーには熟成させないものもあり、この場合の液色は無色透明です。
ライウィスキーの原料は51%以上がライ麦とトウモロコシなど使用。
また、バーボンと同様に、内側を焦がしたオーク樽で2年以上の熟成が必要。
蒸溜法は共に連続式蒸溜器法。
熟成によってオーク材から色合いやフレーバーを取り込み、個性が強く、強い香り、味わいがある癖のあるウイスキーが多いのが特徴です。
4.カナディアンウィスキー
・産地はカナダ
・ウィスキータイプはライ系
原料にはトウモロコシ、ライムギ、大麦など使用するが、ライムギの使用比率は51%以上となっています。
蒸溜法は連続式蒸溜器法。
ムギ類を主原料としたフレーバリング・ウイスキー(穏やかな香り)と主にトウモロコシを原料としたベース・ウイスキー(クリーンに蒸溜された)の2種のウイスキーのブレンド比率は、一般的にベース・ウイスキーが90%前後と言われています。
深いライ麦の香りと軽い口当たりが特徴。
日本食にも合います。
5.ジャパニーズウィスキー
・産地は日本
・ウィスキータイプはモルトとグレーン
モルトウィスキーは原料としてピーテッド麦芽、麦芽を使用。
蒸溜法は単式蒸溜器(2度蒸溜)。
グレーンウィスキーは原料としてトウモロコシ、麦芽を使用。
蒸溜法は連続式蒸溜器法。
スモーキーフレーバーはスコッチウィスキーに比べて控えめで、穏やかな香味とまろやかなコクがあります。
日本のウィスキーとして独自性のあるバランスの良いウィスキーに仕上がっています。
ジャパニーズウイスキーの製造はスコッチウイスキーを作り出す事から始まったといわれ、余市が気候や地形が似ていることから国産ウイスキーのメッカとなりました。
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