アメリカ人気番組 ミステリー・ゾーンの不思議な世界

「世にも不思議な物語」から、「あなたは、いまから１０分以内に電話のベルが鳴るんじゃないかなあと思ったり、街を歩いていて、この先に曲がってはいけない横丁がある……なんて事を考えたことがありますか？

ある！　それはあなたが未知の世界と接触した証拠なのです……」

というジョン・ニューランドのナレーションが背中をゾクッとさせます。

「ミステリーゾーン」(トワイライトゾーン）
アメリカでは５年間１５１回も続いた大人気番組です。

１話. キングナイン号帰還せず

１９４３年夏、アメリカの空軍中型爆撃機がイタリアを爆撃するため基地を飛び立った後、燃料タンクをやられてアフリカの砂漠に不時着した。

無事だった機長が気がつくと５人の部下の姿が見えない。

無線機で交信するが繋がらない。

機長は近くで部下５人の名前が書かれた墓を見つける。

上空にはジェット機が飛んでいた。

１９４３年には存在しないジェット機がなぜ飛んでいるのか？

機長はまた気を失う。

目が覚めると機長は病院のベッドにいた。

医者は機長が４１歳独身で、「１７年前アフリカの砂漠で１９４３年８月に行方不明になった爆撃機発見」の新聞記事を見て倒れて運ばれてきたことを話していた。

医者は機長の身元も調べ、機長がその発見された爆撃機に乗るはずだったが、精神障害のため代わりの機長が乗って墜ちたことを知る。

機長は砂漠へ行って仲間をさがしたいと言うが、医者は１７年前のことを気にして夢を見たのだと話す。

看護婦が機長の履いていた靴を持ってきた。

その中には砂漠の砂が入っていた。

２話. 家宝の瓶

４ヶ月もガス代が払えない古道具屋の主人アーサーは、顔見知りの老婦人から家宝の瓶を買ってくれと頼まれる。

アーサーは断るが老婦人は１ドルでもいいからと泣きつく。

アーサーがしょうがなく１ドルを渡すと、老婦人は瓶は家宝ではなく拾ったものだと言い立ち去る。

アーサーの妻はそんな夫をなじり言い合いになり、その拍子に瓶を落とすと瓶から白い煙と男が出てくる。

男は自分のことを魔物と言い、４つの望みをかなえてあげると言う。

しかし望みを取り消すには、もう一つの望みによってかなえられると言う。

半信半疑の夫婦は先ず店のひび割れたショーケースの補修を頼む。

男はショーケースを直してくれた。

次に１００万ドルの金を望む。

１００万ドルは天井からふってきて、人のいい夫妻は近所の人にお金を配る。

そこへ税務局の役人がやってきて、９４万２６４０ドルの所得税を要求される。

次に望んだことは国家権力者。

それも現存する外国の支配者で失脚しないことが条件。

アーサーが目を覚ますとなんとドイツのヒットラーになっていた。

ヒットラーは自害した人物で、アーサーは部下の将校から青酸カリを渡されるところだった。

真っ青になるアーサーは元に戻してくれと叫ぶ。

こうして４つの望みはすべて終えた。

夫婦は元通りの生活に戻る。

割れた瓶を外のゴミ箱に捨てると瓶はまた元の姿に戻っていた。

３話. 鏡の中の男

暑い部屋の一室でイライラしているジャッキー・ローズは３４歳。

ジャッキーはたかりやペテンをやってきたが、悪人のジョージから年老いたバーの店主を午前２時までに殺せと命令される。

殺さなければ殺されると、鏡の前で自問自答するジャッキー。

タバコを吸おうとするが、マッチがないのに鏡の中のもう一人の自分はタバコを吸いだした。

鏡の中のジャッキーは自信にみちあふれていた。

鏡の外のジャッキーはそんなジャッキーからのがれようとするが、部屋中の鏡の中にはもう一人のジャッキーがいた。

ジョージからの電話で出かけようとしたジャッキーは、鏡の中のジャッキーと入れ替わっていた。

時間になっても現れないジャッキーに業を煮やしたジョージがやってくるが、ジャッキーはジョージを殴り追い返した。

鏡の中には小心者のジャッキーがいた。

鏡の外のジャッキーは、これから仕事を探して結婚すると出て行く。

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