能登半島への旅 輪島温泉
2017/11/30
京都に住んでいる私が今まで行った温泉旅行での一番心に残っているのは、北陸の能登半島にある輪島温泉です。
能登半島地震の起こった平成19年の初夏に訪れました。
地震の後、何か私たちにできることはないかと考えていたところ、テレビで輪島温泉の特集があり、キャンセルが相次いでいてとても困っているとのことでした。
ぜひ輪島温泉に来てください、来てくれることが復興につながりますとのメッセージもあり、急きょ旅行の予定を組みました。
当日の朝、車で京都を出発し、まず金沢へ行きました。
そこで有名な近江町市場で観光兼昼食をとって一路輪島へ。
距離的にはかなりありましたが、窓からの景色を見ながらのんびりドライブをしていたら、あっという間に輪島に着きました。
ところどころ地震の爪痕は残っていましたが、全国から観光客が来ていて、ホテルの前は全国からの車が止まっている状況でした。
到着後すぐに温泉へ。
お風呂から見える日本海が想像以上に美しかったことを覚えています。
私がおすすめする入浴時間は夕方です。
日本海を見ながら夕日を見ていたらとても心が癒されます。
またお湯もとても柔らかく感じ、肌がつるつるになりました。
そして、豪華すぎる夕食。
さすが日本海です。
海の幸が今まで一度に食べたことがない量が用意されていて、大満足でした。
夕食後に御陣乗太鼓を見せてもらい、あまりの迫力に感動しました。
なにか復興に向けての気持ちが込められているように感じました。
翌朝、ホテルをチェックアウトし輪島の朝市へ。
チェックアウトの際、ホテルの方に折り鶴をいただきました。
その折り鶴を見て涙が出てきました。
本当なら、被災していない私たちが、頑張ってくださいと気持ちを込めて折り鶴を折るところ、ホテルの方々が私たちの旅行の安全を祈って折り鶴を折ってくださった。
その気持ちがもったいなくて、申し訳なくて…本当にあたたかい人たちだと思いました。
輪島の朝市でもそうでした。
テレビで言っていた「来てくれることが復興につながります」という気持ちが、地元の方々から伝わってきました。
私たちは買い物をすることでしかお役に立てないけれどもそれが、地元の方々の元気につながるのならと、いろいろお話をしながら買い物を楽しみました。
気になる商品があれば、ゆっくり地元の方と話し、そのかわいらしい方言を聞きながら買うということをあまり体験したこともなかったので、あっという間に予算を超えてお買い物をしてしまっていました。
能登半島地震のあとも、甚大な被害の震災がたびたび起こっています。
私たちがボランティアに行くことも復興に向かううえで大事だとはわかっていますが、仕事をしていたらなかなかボランティアに行くことも難しく、何かお役に立ちたいけれども何もできないと歯がゆく感じることもあります。
落ち着いたころにその被災地へ旅行へ行き、地元の人とふれあってお土産を買う、それも復興につながると思います。
私はこれからも旅行を計画するときは、少しでも復興につながる場所へ行こうと思っています。
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