霧島温泉郷でも最古の温泉といわれる岩風呂「目の湯」
2023/11/04
霧島温泉郷でも最古の温泉といわれる「目の湯」は、天然の岩でできた温泉です。
しかし、周囲は人目があったり、温度も一定ではないので実際に入るのはなかなか難しいところもあります。
その温泉の浴槽は大人がやっと一人入れるくらい。
林の中に自噴していますので、気がつかない場合には見逃してしまう大きさです。
名前の由来もその大きさからつけられているのかもはしれません。
そのすぐ近くには「泥湯」といわれるような硫黄泉が流れ出ていますので、足湯だけなら簡単に楽しめます。
泥湯といわれるほどあってその泥はキメも細かく、泥の量としても満足できます。
風呂は看板がなければ見過ごしてしまいそうですが、泥湯なども良質で硫黄泉の雰囲気の十分楽しめるところです。
岩風呂のふちには石灰華が固着していて、いかにも温泉らしい温泉です。
温泉は実は雨水なのですが、それが地下にしみ込んでいき、マグマの地熱で温められたものです。
この温泉が体に良いと言われる由縁は、熱水や地中の岩石に含まれる各種金属イオンが含まれているからです。
ここの「目の湯」ではとくにカルシウム分が多いので、白く濁って岩に固形物として付着しているのが特徴です。
「目の湯」は鹿児島県霧島市牧園町にあり、車道から徒歩1分のところにあります。
霧島温泉郷は新湯、林田、硫黄谷、丸尾、栗川、湯乃谷、殿湯、関平、野の湯と9つの温泉から成っています。
霧島温泉郷の始まりは飯田喜八郎という人が発見した硫黄谷温泉ですが、坂本龍馬とお龍さんが新婚旅行で訪れた温泉としても有名です。
よく世間で言われる「野湯」はすごく、道路から入りこんだところにあり、普通は1時間前後もかかることも多いですが、「目の湯」は野湯とは思えない見つけやすい温泉です。
「目の湯」は実は目に効くことからその名前もつけられているといい、昔は目の病気、結膜炎やトラコーマ、切り傷などに効くといわれています。
最近は訪れる人も多くなってきて、「目の湯」「川の湯」は霧島ホテルの近く、丸尾自然探勝路にある野湯として観光スポットに近い場所になっています。
地図上でも2本の小川が合流しているところがあって、東は白濁り、西は無色透明の色をしています。
東から流れてくる小川をさかのぼって行くと、硫黄谷温泉の噴気地帯が源流となっているところがあります。
この地帯の噴気は県道1号線からもよく見えています。
付近の山荘では2本の源泉が使われていて、100~300℃の蒸気と熱湯を加水して調節して使っています。
「目の湯」「川の湯」は実際には入浴には向かない温泉だといわれていて、脱衣所もなく「見る温泉」と最近ではいわれているようです。
林の中にあり、大自然でとても開放感がありますが、川が汚れているときもあって少し残念に思えることもあるようです。
ぬるい、熱いが気にならない温度なら男性でも勇気をもって入ってみることもできる感じですね。
まさしく野天風呂の代表といえます。
◇
More from my site
関連記事
-
-
大分県国東半島の旅
九州観光の思い出では国東半島です。 大分県の北西部に位置し,周防灘に面しており, …
-
-
いちどは訪れたい坂の街 坂名所十景
山の多い日本には、たくさんの魅力あふれる坂があります。 山沿いには海があり、長崎 …
-
-
日本最古のアットホームな魚津水族館
富山県魚津市にある魚津市立の魚津水族館。 「ダイバーによる富山湾大水槽お食事タイ …
-
-
広島の忠海(ただのうみ)で過ごした子ども時代
広島は私にとって、思い出の土地です。 父の実家があったので、12歳になるまで、夏 …
-
-
長崎県の魅力ご紹介します
長崎県は全国の中で一番島が多いところで、壱岐、対馬、五島など多くのひとがすむ島や …
-
-
夏”富良野は紫色のラベンダー畑の季節
ラベンダー畑一帯からは、富良野のさわやかな空気とともに、一面紫色のラベンダーと香 …
-
-
動物と遊ぼぅ 渋川動物公園
岡山県の玉野市に渋川動物公園というちょっと変わった動物園があります。 ここはほと …
-
-
広かった 北海道 一人旅
2016年6月、北海道に一人旅をしてきました。 訪れたのは富良野、旭川、佐呂間で …
-
-
ストリートビュー 「富士五湖の沿道から湖面を通して富士山を見ました」
Googleでストリートビューして、富士五湖沿いの県道から見える富士山を探してみ …
-
-
北海道といえばラベンダーと美味しい食べ物の宝庫
北海道旅行といえば私にとって富良野のラベンダーを見に行くことは外せないことです。 …









