寒天の栄養はほどほどでも健康にはとても良い
2017/11/30
寒天は海藻を原料としてつくられます。
テングサとオゴノリという海藻を主に用いられています。
テングサを天日干しして漂白し、そのあと煮出して煮汁を固めたものが、「ところてん」で、そのところてんを切り、冷凍し、解凍して、さらに乾燥をさせたものが寒天になります。
その寒天は、400年以上も前から作られ、食べられてきました。
寒天の栄養価
寒天100gあたりの栄養価は、食物繊維1.5g、カルシウム10g、鉄分0.2mg、カリウム1mg、ヨウ素21µg(マイクロg)、クロムが1µg含まれていて、カロリーは、3kCalと低カロリーです。
寒天の栄養成分は、ほとんどが食物繊維で出来ていて、その含有量は食品のなかでもトップクラスです。
寒天に含まれる水溶性の食物繊維は、粘着性により胃腸内をゆっくりと移動するので、お腹がすきにくいのが特徴です。
また、甲状腺ホルモンの主な原料の栄養素がヨウ素です。
甲状腺ホルモンは、魚介類や海藻類に多く含まれている栄養素の1つで、新陳代謝を促進したり、子供の成長ホルモンとともに成長をうながすはたらきがあり、身体にとってはとても大事なミネラルの1つです。
血糖値の上昇を抑る
寒天を食べると、寒天は胃の中でゲル状に変化します。
ゲル状の寒天は、粘着性があるため胃のなかにある糖質を吸着し、糖質はゲル状の寒天とともに、胃から腸へとゆっくりと移動します。
その結果、体内への糖質の吸収スピードが緩やかになり、急激な血糖値の上昇を抑えます。
便秘の予防・解消
寒天に含まれる食物繊維が、便秘の予防・解消になります。
寒天に含まれる水溶性の食物繊維は、腸内で善玉菌の栄養となり、善玉菌を増やしてくれます。
それによって、腸内環境を整えてくれるので、お通じが良くなり便秘が解消されます。
また、寒天は大量の水分を吸収することが出来ます。
そして水分を含んだまま腸まで進んでいくため、腸壁を刺激し、腸の蠕動運動を活発化させ、便を柔らかくして、排出しやすくするはたらきもありますので、便秘で悩んでいる人にはおすすめです。
大腸がの予防
食物繊維は、腸内でビフィズス菌などをたくさん増やそうとする働きがあり、腸内の悪玉菌の繁殖を防いだり、有害物が腸で吸収されるのを防いだりしてくれるので、大腸がの予防にも有効です。
そのほか、コレステロールの値を下げてくれる効果や肥満を防ぐ効果も期待でき、その結果、肥満による高血圧も予防出来ると言われています。
寒天の美容効果
寒天は、ノーカロリなので、肥満を防ぐだけでなくダイエットの効果も期待できます。
胃や腸の正調によって老廃物や不純物を体外へ排出したり、たるみやシワの原因になるコラーゲンの破壊を防いでくれ肌のトラブルが減ります。
食べすぎには注意
寒天の1日の適正摂取量は、1日6g(粉寒天なら小さじ3、4杯)で、食べすぎると、腸内でゲル状になった寒天が必要以上の水分を吸収してしまい、柔らかくなった便からもまた水分を吸収してしまうので硬い便になり、便秘の原因になってしまいますので食べすぎは程ほどに。
ジュースやお茶、コーヒー、料理などに粉寒天を少量加えて、喉ごしも楽しんでみてはどうでしょう。
(引用元:https://welq.jp/1981)
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