知床の隠れ温泉 秘湯「熊の湯」
2017/11/30
知床といえば「世界自然遺産」。
自然の豊かさはもちろんのこと、野生動物に遭遇する確率も高い知床には、海の中に温泉が湧き出ているところや、木々が生い茂る森の中にある温泉もあります。
知床には、秘湯といわれる温泉が数箇所あり、テレビやドラマの撮影に登場した温泉もあります。
世界遺産に登録された大自然の中で入る温泉は格別ですね。
◇
中でも、クマが現れたという言い伝えがある「熊の湯」はスリル満点の隠れ温泉といえるでしょうね。
熊の湯ファンとしては、あまり多くの人に知られたくない温泉のようです。
温度は高めですが、地元の人たちは高温に慣れているため、水を足すと注意されることがあります。
風呂は白濁色で、泉質は含硫黄・ナトリウム・塩化物泉(硫化水素系)、この温泉の魅力は疲れが取れるというところで、長旅の疲れを癒してくれるものですが、観光客の中には「熱すぎて入れない」という声も多く耳にします。
一説には「漁師の人が冷えた体を温めにくるため」とか・・・。
当然、トイレや洗面代、ドライヤーなどの設備はありません。
風に髪をなびかせて乾かしながら、桟橋から川の流れを見るというのは最高に贅沢なひと時です。
◇
この熊の湯には賽銭箱が用意されていますが、価格設定はありません。
とはいえ、この温泉を一年中管理してくださる地元の方々がいらっしゃるので、その気持ちを賽銭箱に入れ、管理費に当てていただくというカタチになっています。
冬の除雪など管理無しでは維持できないため、利用する人のお気持ちが「熊の湯」存続につながるのです。
この温泉は、いつ熊が出てきてもおかしくないという場所にありますが、人で賑やかな時期は熊も寄ってきませんので安心して楽しめると思います。
無料の秘湯というと、脱衣所の無いところが多くなっていますが、熊の湯には脱衣所があります。
そういったところからも、管理されていることが分かります。
女性用の方は、周囲が塀で囲われていて周りの風景を楽しめませんが、男性用の方には塀は無く、すぐ横を流れる川や木々を眺めながら森林浴を楽しむことができます。
注意しなければならないのは、女性用の温泉を出入りする場所から丸見えであるという点です。
国道から森林へと入る短い桟橋がありますが、そこからも、遠目に男性用の露天風呂が見えています。
小屋の右端部が女性用風呂◇
道路を挟んで向かい側にはキャンプ場があり、キャンパーたちもよく利用するようで、キャンピングカーも停まっている事が多く、特に家族連れや、ライダー、高齢者の方たちが多いです。
キャンプ場のすぐそばに、歩いていける温泉があるというのは大変魅力的なことで、中には、近郊の方で朝夕二回入りに来る人もいるそうです。
国道脇に駐車場は有るけれど狭いため、7,8台の車でイッパイになってしまいますので、キャンプ場へ行く細い山道を上っていくとキャンプ場の駐車場があるので、そこは広いのでたくさん停めることができます。
いくつか注意すべき点がある温泉ではありますが、隠れ家的な温泉としておススメできるところです。
More from my site
関連記事
-
-
霧島温泉郷でも最古の温泉といわれる岩風呂「目の湯」
霧島温泉郷でも最古の温泉といわれる「目の湯」は、天然の岩でできた温 …
-
-
英語力のなさを実感したネパール旅行
3年ほど前に、ネパールへ、夫とともに旅行に出かけたことがあります。 久しぶりの海 …
-
-
石川県観光物産館で初めての和菓子(生菓子)作り体験
石川県観光物産館で生菓子を作ってきました。 生菓子は全部で3つ作りました。 初め …
-
-
日本一の芝桜の大群落 / 芝ざくら滝上公園の丘
北海道にある滝上町(たきのうえ)は、三方を山に囲まれた人口約3,000人の町です …
-
-
日本の南国リゾートを体験する~小浜島はいむるぶし編~
今旅行に大人気の日本の南国沖縄、今回はその中でも新空港も開設され手軽に行ける離島 …
-
-
ゆったり流れる時間と人の暖かさ “山口の魅力”
夏休みに山口県に旅行に行き、秋芳洞や瑠璃光寺、湯田温泉といった県内の自然や歴史を …
-
-
日本の珍地名の旅 北から南へ15珍
日本の珍地名を北から南へとGoogleマップで旅をします。 ストリートビューで周 …
-
-
北海道新幹線 東京~北海道/すぐに帰って来られる安心感
北海道旅行というと、飛行機で行くしか無いというイメージを持ってしまいがちです。 …
-
-
京都旅行 世界遺産巡りぶら歩き
昨年になりますが、紅葉の時期に京都へ1泊2日で行ってきました。 相手が京都に初め …
-
-
瀬戸内海に面する瀬戸内市の魚貝グルメ
瀬戸内海に面する岡山県瀬戸内市、この市は岡山市の東隣でありベッドタウンにもなって …
- PREV
- 伊豆方面への旅行 今年春は修善寺町へ
- NEXT
- 大分県国東半島の旅







