七宝焼きから始まった私の色彩への道
2026/02/01
カルチャーセンターで、ちょっとした機会があって七宝焼きをすることになりました。
軽い気持ちで参加したものの、ガラス質の釉薬とその発色の美しさに魅了されていき、長いこと関わることになりました。
この七宝焼きがきっかけで教室も開いてしまいましたし、これをキッカケに色彩に魅了されて日本画を習い始め、さらには基礎を学びたく通信ですが芸術短大まで入学し、デザイン・芸術学科を卒業してしまいました。
振り返ってみれば、そのキッカケとなったのが偶然出会った七宝焼き教室でした。
子どもに英語会話を教えるカルチャーセンターで講師をしていた時、七宝焼きの教室が開設されたのですが、生徒が集まらないので「授業料を割引するからやらないか」との誘いを受けました。
けれど、その時は「七宝焼って何?」というレベルでした。
ところが、やってみると、そのガラス質の釉薬とその発色の美しさに魅了されていきました。
さまざまな技法もありますが、大きくは有線七宝とか無線七宝が基本でした。
有線七宝は銀線をたててそのなかに釉薬をおいていく伝統的手法ですが、私は線を立てずに自由に釉薬を置いていく技法が好きでした。
特に私が魅了された技法は電気釜の中で、釉薬を引っかき棒で引っかきまわす技法で「マーブル七宝」といわれる技法が好きでした。
引っ掻き棒の回し方で、様々な色が絡み合い、色の流れができます。
その七宝の先生が鍛金までされる方だったので鍛金の真似事をしているうちに彫金にも関心を持ち、このアカデミィで彫金まで習い始めました。
自分で彫った彫金に七宝をはめ込むという作品を造り、工房と七宝教室まで開設してしまいました。
そして、一時期この仕事で生活もしました。
けれど、七宝焼きではハガキサイズ位のものしか作れず、もっと大きな造形物が造りたいと日本画を習い始めましたが、初歩ではよかったのですが、本格的にするにはニカワの扱いに苦戦しました。
そこで、もっと深くデッサンや基本から学びたかったので、中年になって通信で美術系の大学に入学、そして卒業しました。
そこで、デザインや美術の造形的基本を習いました。
何本も線を描いたり、点の造形種類を描いたり平面に描かれている図から造形物を組み立てるという立体の基本を学んだりしました。
通信でしたが、やはり単位習得には苦労しました。
特に、暑い夏のスクーリングが苦労でした。
炎天下にカメラの実習があったり、炎天下での彫刻実習とかが大変でした。
一ヶ月も参加し、やっと単位がもらえるのです。
そのように苦労して単位を習得しましたが、終わってしまえば貴重な体験で、それは現在も私のさまざまな表現方法の中に生きていると思います。
元々、工芸やアクセサリーが好きでしたが、まさか自分で作り、それで生活を支えるようになるとは思いませんでした。
高校でも美術でなく音楽を選択したので、ずっと機会がありませんでした。
結局、たまたま偶然始めた七宝焼き教室に通ったことから、私の美術への道がどんどん広がりました。
七宝焼きのアクセサリー作りで生活したこともありましたが、基本技術習得のために芸術短大まで進んでしまいました。
その結果、造形感覚や習得した七宝焼の技法とか色彩美は、コラージュという手法で作品作りに生かされています。
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