北海道の「ホッケ」ってこんな魚です
2023/11/03
私は当時、北海道に住み、磯釣りも楽しんでいたこともあり、「ホッケ」といえば春先と厳寒前の北海道を思い出します。
ホッケといえばほとんどの方が北海道の魚と思っているでしょう。
年中食べることもでき、全国的にもスーパーなどで出まわっていますが、それらの殆どはロシアからの輸入もので縞ボッケです。
見た目は何のこともない地味な魚ですが、食べてみると美味しい!
特に「ほっけの開き」と醤油での煮付けは絶品ですね。
身が取りやすく淡泊な味と独特の食感があり、骨も取りやすい。
ホッケは大きく分けて縞(シマ)ボッケ、真(マ)ボッケ、根ボッケの呼び名があります。
北海道のホッケは成長によって、アオボッケ→ロウソクボッケ→真ボッケ→根ボッケと呼び名が変わっています。
ロウソクボッケは成長前のヒョロっとスマートなホッケで、北海道産のホッケが流通されるのは真ボッケですね。
ホッケたちは季節によって沖合いと沿岸を産卵やエサを求めて回遊していますが、沿岸に住みつくホッケもいてそれらを根ボッケといいます。
北海道の日本海側などには、大型の根ボッケが住みついています。
回遊せずに大きく育ち、脂がのり、身が締って皮まで美味しい高級魚となるのです。
ホッケの北海道周辺での漁は日本海の奥尻~積丹~礼文、オホーツク海の羅臼、道東、道南の太平洋にかけては日高地方とほぼ北海道の周りは産地になっています。
また、産卵のために沿岸に近づくものをアキボッケ。
生まれて1年後の春にエサ捕食のために沿岸に近づくものをハルボッケなどと季節による呼び方も地元では一般的です。
アキボッケは丸々と肥えたホッケですが、ハルボッケはまだ成魚中の細いホッケが多いですね。
12月から1月の厳寒期の入り口時期は、産卵前の脂ののったホッケが沖合いから岸へ回遊してきますので撒き餌をするとよく釣れますが、寒さとの戦いは覚悟しなければなりません。
しかも、春先のホッケよりも大型で、浮き釣りの場合は取り込みが大変です。
投げ釣りは根ボッケを狙って岩の根周りのチョイ投げで、2本ほどを置き竿にします。
エサ持ちがいいのでどちらもサンマの短冊切りをエサに使いました。
春先の4月から5月になると、プランクトンなどのエサを求めてホッケの群れが岸に回遊してきます。
この時期も撒き餌で引き寄せながらの浮き釣りのみです。
エサはオキアミ。
入れ食い状態なので10秒位に1匹の超ハイペース釣りです。
エサ付け、投げ、取り込と針外し、エサ付けと、このリズムが崩れると撒き餌をしながらやっと一休みしています。
この魚、鮮度が落ちやすくて、昔はあまり食用とされませんでしたが、ニシンが獲れなくなってからは地元ではよく食べられるようになったようです。
2000年頃までは、かなり安く庶民的な魚でしたが、今は多少高級魚ぎみになってしまいました。
脂がのって美味しいアキボッケや根ボッケは人気があり、とくに一夜干しのホッケの開きは美味です。
極力塩気を抜いて一夜干しにします。
これをアミで焼き、表の身の焼き面にハシで頭下からしっぽまで一本タテにスジをいれ、身を取りやすくして、上からしょう油を少々垂らします。
フーフーと口で身を冷ましながら食べる、これはやめられません。
余話しになりますが、「ホッケ柱」って聞いたことありますか?
回遊のホッケがエサを捕食するために岸辺で渦巻きを発生させる現象です。
春の日本海沿岸周辺で、水深1~2mの浅場付近をホッケの群れが上向きで泳ぎながら渦巻きを発生させ、海面のプランクトンを渦巻きに引き寄せて捕食する行動です。
私も1990年の初頭に、奥尻島のフェリーターミナルから北に2kmほど先にある宮津弁天宮の崖下の岩場で、幸運にもこの「ホッケ柱」に2度出く合いました。
直径20mくらいの渦巻きの外側部分が、足場の低い地面より1mくらい高く盛り上がって見えるのです。
まわりの海が荒れている訳でもないのに、その部分を中心に海全体が踊っているように見えました。
うねった波が岸へかぶりそうでかぶらない。
5,6秒程の周期が1時間以上も続いたのです。
北海道南西沖地震の2、3年前でしたし、恐いという思いはありませんでした。
もちろん、ホッケの入れ食い状態で35ℓのクーラーは2時間ほどでいっぱいです。
それ以来、この場所は私にとっての釣り場の聖地のひとつになっています。
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