誰もが靴をはくようになって、もうかれこれ60数年以上にもなりましたが、このため人間の足は一日中靴でおおわれ、これが一年365日間もつづいているのです。
いいかえれば足の日照権がなくなってから、もう70年くらいになるわけですが、これは人間の健康には有害だと専門医は指摘しています。
せめて晴天の休日だけでも、足のウラに太陽光線を浴びせたほうがいいですね。
紫外線と赤外線
足のウラの日光浴をすると、どのようなプラス面があるのでしょう。
たとえば、水虫の悩みは、夏の紫外線が強いときに、はじめは5分間、つぎは10分間というように時間をのばして30分も日光浴させたら、ひと夏で水虫はなおってしまいます。
冷え性は、足の裏に日光を当てることで、紫外線と赤外線によって、ずいぶん症状がよくなります。
冷え性は足先などの抹消血管が収縮し、血液の流れが悪くなったために起こりますが、紫外線には、殺菌作用や体内でのビタミンDの生成を促す作用があり、足の裏に紫外線を当てると、新陳代謝が促され血行もよくなります。
抹消血管の血行がよくなると、からだ全体の血行もよくなり、からだ中がポカポカとあたたかくなります。
また、足の裏の土踏まずには湧泉(ゆうせん)というツボがあり、紫外線で刺激してやることで、冷え性も改善されます。
太陽光線中の赤外線も温熱効果のある光線で、冷え性の改善には、たいへん役立ちます。
日中ポカポカとあたたかく気持ちいいのは、この赤外線のおかげですが、足の裏に日光に当てれば、この赤外線が冷たい足をポカポカにあたためてくれますね。