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アメリカ人気番組 ミステリー・ゾーンの不思議な世界 PartⅥ

トワイライトゾーンとは、「不可思議」や「超常現象」が起こる場所などを指す造語です。

「昼」でも「夜」でもない曖昧な時間帯である「夕暮れ時」を「怪異が起こる時間」という意味に使いました。

今回 PartⅥは3話を紹介します。

 

「ミステリーゾーン」Ⅵ (トワイライトゾーン)
アメリカで5年間151回も続いた大人気番組です。

 

18話.遠い道

南北戦争が終結し両軍の兵士が帰路を進んでいた。

足を負傷した南軍の軍曹は、ある民家の前でイスに揺られている未亡人ラビーニアに会い休憩させてもらう。

ラビーニアの夫リチャードは戦死したという。

そこへラビーニアの友人スーザンの夫チャーリーが家の前を通る。

チャーリーは、頭を撃ち抜かれて死んだと聞いていたのに、生きていたと喜ぶラビーニア。

しかしチャーリーの帽子には血が付いていた。

ラビーニアは夫は、北軍のせいで殺されたと嘆くが、軍曹をなぐさめる。

 

そこへ北軍の中尉が「水をくれ」と立ち寄る。

ラビーニアは、家から銃を持ち出し中尉を夫の仇だと言って討つ。

しかし中尉は倒れない。

軍曹は中尉の顔を見て思い出した。

中尉は自分が爆弾で足をやられたときに助けてくれた人だったが、次の爆撃で目をやられて死んだはずだ。

中尉の顔を覗き込むと片方の目がなかった。

軍曹はそこで改めて悟った。

自分たちは既に死んでいるのだ。

 

軍曹は道を歩き始める。

ラビーニアの元へ夫が帰ってくる。

喜ぶラビーニア。

しかし夫リチャードも家の前の道を歩き出す。

後を追うラビーニア。

リチャードは戦死し、ラビーニアも病死していたのだ。

 

家の前は死んだ人が通る道。

そこへリンカーン大統領もやってくる。

リンカーンは南北戦争の最後に暗殺されたのだった。

 

19話.栄光の報酬

ビリヤードの実力が世界一だと自負しているジェシー・カーリフは、今は亡き伝説のビリヤード名人ファッツ・ブラウンと対戦することを強く望んでいた。

そこへ死んでいるはずのファッツが現れ対戦することになった。

ファッツは命を賭けた対戦を望むが、ためらうジェシー。

そんなジェシーにファッツは「挑戦しなくてはいけない、名人になると重荷を背負い込むものだ」という。

 

勝負の結果、勝ったのはジェシー。

そして、名人に勝ったと喜ぶジェシー。

しかし、ファッツは「ありがとう」とジェシーにいう。

ジェシーは重荷とは何かと問うが、ファッツは「今に判る」といい、目の前から消えた。

あれから数年、死んだジェシーと対戦したいというものが現れれば、現世にもどって対戦しなければいけない。

ファッツの言った重荷とは、名人となると死んでからも勝負し続けなければならないということだった。

 

20話.鏡

農民だったラモス・クレメンテは独裁者デクルッツ将軍を倒し政権を掌握する。

革命軍四天王と言われる同士のクリスト、ダレキサンドロ、タバール、ガルシアとともに勝利の美酒に酔う。

クレメンテは捕らえたデクルッツ将軍から「自分と同じ権力と恐怖を引き継ぐだろう。恐怖とは裏切り、暗殺、革命の恐怖だ」と言われ、将軍の部屋にある鏡には暗殺者の姿が映ると聞かされる。

クレメンテは1000人の銃殺を部下に命じる。

同士の一人がとがめるが言うことを聞かない。

そしてクレメンテが鏡を見つめると、ダレキサンドロが自分に向かって銃を向けている姿が見えた。

クレメンテは、窓からダレキサンドロを突き落とす。

 

革命の夜には聞こえていた民衆の歓声も、1週間も経つと聞こえなくなり、クレメンテは不満をぶつける。

そしてまた鏡をみつめると、タバールとガルシアがナイフを持って自分に向かっているのが見えた。

2人をデクルッツ将軍が留置されている牢に行くように言い、電話で牢番に「2人を射殺しろ」と命令する。

最後に残った同士のクリストは、「崇拝者と敵しかいなくなるぞ」と忠告する。

クレメンテはまた鏡を見つめる。

するとクリストの姿が。

クリストは妄想だというが、クレメンテはクリストを射殺する。

 

ひとりになったクレメンテ。

トーマス神父が1週間続いている銃殺を止めるように説得する。

民衆も銃の音におびえていると。

クレメンテは神父に、なぜ敵が多いのかと聞くが、神父は「本当の敵には気づいていない」と言って去る。

クレメンテは鏡を割り自害する。

銃声で戻ってきた神父は「最後の敵は自分」とつぶやいた。

PartⅠ
PartⅡ
PartⅢ
PartⅣ
PartⅤ
( PartⅥ)
PartⅦ
PartⅧ
PartⅨ
PartⅩ

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