春キャベツは、柔らかく巻き込みがゆるいものを、
冬キャベツは、しっかり巻き込んだずっしり重たいものがいいです。
カット販売のキャベツは葉と葉の隙間がゆるくないものを選びます。
千切り方法
まず丸ごとのキャベツを、芯を下にして真横に半分に切ります。
上は薄い葉が層になっていて、下は芯を中心に葉と葉の芯など厚みがあるものになります。
千切りは上の薄い葉が層をなしている部分を使います。
汚れている外葉ははがすか、けずりとりましょう。
下部は、炒め物やスープなど、火を通す料理にむいています。
次に上半分のキャベツをさらに半分に切り、上からギュと押さえつけてキャベツを落ち着かせ、平らにします。
厚みがある場合は上半分をはがして、下半分とに分けるといいでしょう。
半円形の切り口は長いので30°くらい傾けて置き、切り口を短くして、できれば1mm幅くらいに千切りします。
包丁は上から押さえて切らないで、軽く握った包丁を手前から向こう側へ押しすべらすように切ると、フンワリ仕上がりの千切りキャベツになります。
あとは、よく切れる包丁を使うことと、練習のみですね。
水に浸す
切ったキャベツは、大きめのザル入れ、水を通してサッと洗ってください。
水をはったボールにキャベツの入ったザルをのせ、30分程度浸します。
キャベツ臭さが取れ水みずしくなって、見る見るキャベツが膨らんできますよ。
千切りを水にさらすとパリパリするのは、細胞膜のペクチンが硬化するためだそうです。
できれば酸性の水道水ではなく、浄水器など使ったアルカリ水を使ったほうが栄養面(ビタミンC の流出が少ない)やおいしさでは、ひとあじ違うのでオススメします。
日露戦争時の人手不足で生まれたキャベツの千切りだそうですが、日本で最初に「とんかつ」を出した店が、銀座にある老舗洋食店「煉瓦(れんが)亭」で、とんかつとキャベツの組み合わせは、この店で生まれたそうです。
このころはまだ付け合わせのキャベツは、千切りではなかったそうですよ。