5月の新緑から、香り漂う森林は6月から8、9月がいちばんで、マイナスイオンも多く発せられる時期です。
森や緑の多い公園を散歩するのはいい季節ですね。
森林浴がすがすがしく感じるのは、フィトンチッドの効果によるものと言われています。
フィトンとは「植物」、チッドとは「他の生物を殺す能力を有する」を意味で、「植物からでる揮発成分は殺菌作用がある」と言うような意味になります。
フィトンチッドとは植物から発散されるテルペンと呼ばれる揮発性物質で、植物自身の生命維持や、自らの成長を促すために、フィトンチッドを幹や葉から大気中に放出しています。
地球上の全植物から放出されるフィトンチッドの量はおよそ1億5000万トンにおよび、それは全世界の工場排煙や自動車排気ガスなどの6倍にもなると言われています。
このテルペンなどが部分酸化する際にマイナスイオン物質が発せられます。
この揮発状態のテルペン等を浴びることを森林浴といい、最近は都会の中にも、ずいぶんと私たちの中に定着してきています。
マイナスイオン発生といわれる商品
○放電、帯電により発生させる装置
○天然鉱石(トルマリン鉱石等)
○木炭、竹炭
○観葉植物(サンセベリア等)
など沢山のマイナスイオン健康商品が販売されてますね。
また精油としてはアロマオイル、エッセンシャルオイルなど数多く販売されてます。
マイナスイオンによる効果
○害虫除け
○有害菌の不活性化
○消臭効果
○精神安定効果(リラクゼイション)等
森林浴による効果
○大脳皮質を活性化し調整力を高める
○高血圧を抑制
○神経系の緩和
○皮膚病・呼吸器系疾患の改善
○アレルギー性疾患の予防、回復等
水蒸気蒸留などして得られる精油(テルペン類)の量は季節により変動しますが、6月から8月にかけてどの樹種も精油量が多く冬は少なくなっています。
森林内の大気中のテルペン濃度も春から夏にかけて多くなり、空気が新鮮でおいしいと感じます。
森林の中でほのかに匂うテルペンの香りが疲れた体をいやし、安らぎを与え、すがすがしい気分にしてくれるでしょう。
(引用元:フィトンチッドと森林浴について)