「ヨモギ」は道端、土手、空き地などいたる所に自生しているのが見られますね。
簡単に取れる「ヨモギ」ですが仲間の種類が多くあり、特に、見た目が似ている猛毒性のトリカブトには注意が必要です。
見分け方として「ヨモギ」には葉の裏や茎に白い細かい毛が生えていますが、トリカブトには生えていません。
ヨモギの葉を手で揉むと独特の芳香がありますが、トリカブトには香りはありません。
食用にするには、十数センチ以上の成長したものは硬い食感になり、香りも薄くなるので、地域により3~6月頃の育ち過ぎ前の葉の先の方をつまんで採取すると良いです。
天ぷら、おひたし、味噌汁の具、ヨモギご飯、ヨモギもちなど作ってみたらどうでしょう。
「ヨモギ」は食べられるのは勿論、予想以上に薬用効果がありました。
ヨモギの薬用効果
ヨモギには、食物繊維、ビタミン(B1、B2、B6、C、E、K、カロテン、ナイアシン、葉酸、パントテン酸、β-カロチンが体内に入るとビタミンAに)、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄など多彩な栄養素が含まれ、ハーブの女王と呼ばれるほど凄いパワーに驚きます。
◆ヨモギに含まれるクロロフィル(葉緑素)は、発ガンを防止する働きや心筋梗塞・脳梗塞の原因でもある動脈壁に沈着してしまったコレステロールを排除して、コレステロール値を下げる働きをします。
そして腸内のダイオキシン・残留農薬・水銀・鉛などを取り除いてくれる働きもあります。
また、口臭の元となる細菌の増殖も抑え、浄血効果により体臭を軽減したり、貧血の予防・改善、ダイエット効果にも有効です。
◆β-カロテンは抗発ガン作用や免疫機能を活性化させ免疫力アップにつながります。
また、体内に入るとビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守ります。
◆食物繊維は腸内を綺麗する働きで宿便・便秘を解消して整腸作用有効です。
それに伴い、美肌効果、ニキビ改善などにもつながります。
◆タンニンは解毒作用、葉緑素は傷を治す働きがあり、生葉を口でかんで付けると血止めになります。
◆ヨモギの香り主成分となるシネオールが口臭を抑えたりリラックスさせてくれる働きがあります。
◆ビタミンKの働きから、傷口に葉汁を付けると止血薬・痛み止めにもなります。
◆干したものをヨモギ茶やヨモギ風呂に利用できます。
若芽など干して煎じて飲むと、腹痛、下痢、冷え性などに効果があり常食すると貧血にも良いようです。
ヨモギの入浴剤は、疲れや肩こり、腰痛、神経痛、痔などの症状をやわらげ、アトピーの改善に効果的です。
◆葉をすり潰しお灸のモグサが作られますが、裏の白い毛は点灸用のもので不純物のない高級モグサの原料になります。