桜、桃、梅はみんなバラの仲間(バラ科サクラ属)だから、花もとってもよく似ていますね。
春になって花樹を見ても分からないこと暫しあります。
そこで、簡単な見分け方をまとめてみました。
【桜、梅、桃の 簡単見分け方】
・梅:花びらは丸い。花柄が短い。卵型の葉。
・桜:花びらは楕円形で、先が割れている。花柄が長い。楕円形の葉で、縁がギザギザしている。
・桃:花びらは楕円形で、先がとがっている。花柄が短い。長い楕円形の葉。
(※花柄:花を支える茎)
「梅」
1月~4月、春のはじめに花びら5枚の1cmから3cmほどの花が咲きます。
花びらの先の形が丸く、花枝がなく花は枝の1ヶ所から1つずつ咲きます。
花の色は白、またはピンクから赤。
葉は、花が咲き終わってから出るので、花が咲いているときには葉はありません。
葉の形は卵型です。
梅の花言葉は「高潔」「上品」「忍耐」「忠実」「独立」「あでやかさ」などです。
通常3月~4月、梅につづいて「桜」の花が咲きます。
しかし南北に長い日本では、1月に沖縄のカンヒザクラ、2月頃がカンザクラ、3月下旬ヤマザクラ、4月上旬ソメイヨシノ、4月中旬ヤエザクラと、見頃を迎えます。
北海道では7月頃まで咲くものもあるようです。
花びらは五枚から百数十枚までさまざま。
十枚以上の花びらをもつものを八重と言い、八重桜は8枚から100枚を超えます。
花びらの先は割れて、花枝が長く、ひとつの節から多くの花枝がかたまって伸び、花を咲かせます。
花色は白から桃色。
葉の出方は種類によって違いますが、ソメイヨシノは花が終わってから葉が出ます。
八重桜などは花と葉が同時に出ます。
葉の形は楕円形で、フチがギザギザしているのが特徴です。
桜の花言葉は「優れた美人」「純潔」「精神美」「淡泊」などです。
4月、「桜」と共に「桃」の花が咲きます。
花びらは五枚または多重枚。
花びらの先は尖っていて、花枝は短めで、ひとつの節から2つの花が咲きます。
花色は白、淡紅色、紅色。
葉は花と同時に出るので、花が咲いているときに葉が出ていれば、ほとんどは「桃」です。
葉の形は長い楕円形をしています。
桃の花言葉は、「私はあなたのとりこ」「天下無敵」「気立ての良さ」などです。
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桃と桜の咲く順番は地域場所によって異なる場合があります。
本州より南の地域では、「梅」、「桃」、「桜」の順に花が咲きますし、北日本一部、北海道一部などでは、梅、桜、桃が一緒に咲いている地域も見られるようです。
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