先週の連休ですが半年振りに積丹へ磯釣りに行ってきました。北海道の西部日本海側、小樽から車で1時間弱ほど、古平町、美国、積丹原野を突き抜け、野塚に出て、 入舸から2分ほど坂道を登り、島武意海岸上の駐車場に着きました。
私は釣竿ケースにバッグ1つで、なるべく軽量化して軽装で車を離れます。と言うのもこれから30~40分が大変な運動になるからです。駐車場から徒歩で1分、幅2m程の光もない小さな暗いトンネルを20m程進むと、パッと一面が明るく開けます。絶景です。
空と海がつながり海に目をやれば100m下まで海が落ちます。絶壁の下、緑と藍と岩礁の黒緑茶が織り成して絵を見るように広がります。この一帯はニセコ積丹小樽海岸国定公園の一部で「絶壁と積丹ブルー」とも云われ展望台にもなっています。初めて来て目にした時には、ここが日本なのかと大感動でした。ここは積丹半島の裏側に位置し、海のかなた先はロシアの極東地域になります。
10年程前はここから傾斜のキツイ階段と崖に沿って細い道なき道があって、自由に下り上り出来たのですが、脆い岩石などが崩れて通行止めとなりました。トンネルも現在は補修工事中です。それでも私たち釣り人は危険を犯してでも通ります。下に降りると砂浜ではなく剥がれ落ちたような小石やこぶし大の石や大きな石もゴロゴロしています。とても歩きにくいですが岬沿いに20,30分歩きます。と言っても海岸沿いではなく崖沿いと言ったほうがいいと思います。数mもある大石もゴロゴロしているのでそれを足場に海面と崖の間を進みます。途中2回の小タイム休憩、汗だくです。
岬を右に半分ほど曲がり目的地に到着しました。ここは海面上3,4mに広い平坦な岩場があり落ち着いて釣りが出来ますが、大漁の経験はなく楽しむ釣り場と言ったほうが良いかもしれません。水深は岩場周辺でも7,8m、遠投すると100m近くあるようです。ホッケ、ソイ、カジカ、アブラコ(アイナメ)、メバル、カワハギ、ハゼなど豊富ですが、時折岩場に当たった波が高く上がるので先端に足場を構えるのは危険です。荷物を降ろし、ソワソワする心と疲れた身体を落ちすかせ、タバコで一服するのはこれからの釣果を期待して祈りの一服です。