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暑い寒い 人はどちらを好む・・

「寒いのは我慢ができるけど、暑いのはかなわない」、「冬は寒ければ服を何枚も重ねればいい」など、日本においては暑さによる熱中症にも注意が払われ、夏場の方がキツイようですね。

しかし、テレビを見ていて、街角の人々のインタビューなどでは、酷暑下では笑い顔が多く、それなりに暑さを楽しんでいる気がします。

極寒下では笑顔が消え、顔に厳しさが感じられるのですが。

 

単に30℃と氷点下30℃を比べられるものではありませんが、人間は暑さには強く寒さには弱いようです。

といっても超極寒、超酷暑下の話ではなく日常下での極寒、酷暑においてです。

人間ほど暑さに強い生物は少ないようで、炎天下でのマラソンがよく引き合いにだされますが、人間の体はそれなりの順応をしているようです。

暑さの場合、細胞が50℃を越える前に暑さから脱出すれば良いので、サウナでは短時間なら90℃でも可能です。

極端に乾燥した127℃の空間に、20分間居ることができたという記録も有るそうです。

日常生活では、酷暑による障害として熱中症や脱水症には気を付けましょう。

 

極寒では、裸だと氷点下50℃では1分も立たないうちに凍ってしまいますが、服を着込み防寒すると死ぬことはありません。

しかし、低体温には気を付けねばいけません。

低体温症にならないよう、中枢温度が35℃を下回らないようにすればよいのです。

気温12℃で手足の動きが鈍くなり、8℃以下なると痛みの反応が鈍くなります。

身体の震えで体熱を作り、寒さに耐えられるのは2~3時間ほど。

 

画像元 OMRON

中枢温度が35℃を下回ると身体が激しく震え出し、身体がスムーズに動かず、思考力が鈍り、口の動きもぎこちなくなり言葉が不明瞭になります。

32℃を下回ると、エネルギーを使い果たして震えが止まり、意識がもうろうとしてきます。

30℃になると、意識がなくなってしまいます。

肌が0℃以下になると体の末端から凍り、凍傷になってしまいます。

また、濡れて風に吹かれると、気温がそう低くなくても体温が奪われ、低体温症になりやすいので、濡れた衣服などは着替えましょう。

低気温が原因での死亡が多数

日本を含む世界13カ国の国際共同研究では、約7,400万人の死亡統計データの解析を行いました。

その結果全死亡の7.7%が気温に関連していて、そのほとんど(気温に関連全体の7.3%)が低気温が原因での死亡であって、高気温による死亡はわずか(同0.4%)と言う結果が得られました。

 

 

これまで、多くが極端な気温が死の原因になると考えられてきましたが、世界各国の過去最大規模の気温に関連した死亡のデータを解析した研究からは、ほとんどが猛暑や厳寒ではない暑さや寒さによることが解ったようです。

 

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