カラスは「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の2種類です。
種類によって鳴き声に大きな違いがあり、40種類以上の鳴き声の表現があると云われています。
「カァー、カカカカカ」という様に、鳴き声の回数や表現を組み合わせることで多くの会話をしているようです。
鳴く理由としては、カラス同士のコミュニケーションや外敵の警戒注意喚起が主です。
繁殖期の4~7月ころは卵やヒナを守るため、人などが縄張りに近づくと興奮して大きな声で鳴いたり攻撃してきたりします。
カラスは集団生活の鳥なので、エサを見つけたりしたときなども独り占めせず仲間に知らせるため、興奮した状態で大きな声で仲間に知らせます。
【ハシブトガラス】
「カァー、カァー」と澄んだ野太い声で鳴く。
頭部が丸く、長いくちばしの上部が丸く盛り上がっており頑丈そうに見え太い。
ピョンピョンと跳ねるように歩くことが多く、街中で見かけることが多いカラスです。
ハシブトガラスの鳴き声
【ハシボソガラス】
「ガァー、ガァー」とガラガラ声で鳴く。
くちばしから頭部にかけて平らで、長いくちばしは細くて鋭い感じ。
足を交互に出して歩くことが多く、農村や草原など人の少ない自然の場所を好むカラスです。
ハシボソガラスの鳴き声
【カラスが鳴く回数と意味】
1回鳴くと:挨拶
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2回鳴くと:空腹、注意喚起、強調
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3回鳴くと:安全、満足、位置表示
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4回鳴くと:警戒、危険、威嚇
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5回鳴くと:警戒、逃げろ
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6回鳴くと:敵がいる
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7回鳴くと:リーダーの合図、指示
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大群で鳴くと:不吉な予感・事態
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朝早く付近のねぐらから一斉に、ゴミ置場などの餌場に集団で向かい、夕方は電線や建物の端などに集団となり、ねぐらの安全確認の行動をとります。
カラスの寿命は7~8年ほどですが、街中でカラスが死んでいるのをほとんど見かけることはないでしょう。
街中のカラスも元々は森などの木々に巣をつくっていますので、死を悟ると街中を去り、元の巣に戻って死期を迎えます。