昨年の秋、夫婦で東北地方、主に北東北をめぐってきました。
岩手県から向かった先は、マグロの街、青森県の大間。
旅のメインイベントです。
道中はひたすらに遠く…。
果たして本当につくのか不安になりましたが、それでもマグロは待ってくれていました。
しかし噂にたがわず、本場のマグロはおいしかった!!
マグロの魅力を凝縮したマグロづくし丼を堪能させてもらいました。
“大間のマグロ”と言えば超有名ですよね。
前日、岩手県に宿泊して東北道をひたすら北上。
高速を降りて、下北半島をさらに北へ。
時折見える「恐山」という標識に軽く震えながらも車を走らせました。
しかし、ここからが遠かった…。
一般道を行けども行けども大間までの距離を示す表示の数字はなかなか減りません。
市街地を抜けて、いつの間にか海沿いの道へ。
あいにく天候は悪く霧が行く手を阻みました。
眼下で荒れる津軽海峡の荒々しい波は、演歌が生まれるにふさわしい旅情をそそります。
とはいえ、細い一本道をただただ安全運転で進んでいましたので余裕はあまりありませんでしたが…。
朝方に岩手を出て既に昼過ぎ。
それでも、ついに大間の街にたどり着きました。
街は広い道路に大きなお店があったりと、意外に市街地という印象。
もちろん、まぐろを出しているお店は多いですが、その中から今回は「長宝丸」さんというお店へ行きました。
昼過ぎということもあり、店内はすいていました。
注文したのは、もちろんマグロに。
私も妻もマグロづくし丼を注文しました。
しばらく二人で無言のまま、それぞれの空腹をおさえつつ、お待ちかねの丼ぶりが到着。
何て素敵な光景だろう!!
大トロ、中トロ、そして赤身と、丼ぶりの向こう側グラデーションへと続く、紅玉の色彩にうっとり状態。
さっそく、口にすると期待通りの味に感激です。
大トロは文字通りのトロトロ、中トロはマグロのうまみと脂をほどよくまとう。赤身がしっかりとワイルドにマグロの魅力を伝えます。
二人であっという間に平らげました。
遠かったけど、イヤー来た甲斐があった。
そして、帰りは腹ごなしも目的に大間崎へ。
天気が悪いので、残念ながら遠くまでは見えませんでしたが、晴れていれば函館あたりも見えるとか。
自分は今、本州の誰よりも北にいると思うとよくわからない感動とか優越感のようなものが…。
観光客もたくさんいて、出店では、タコの足がぶら下げて売られていました。
マグロでお腹いっぱいでしたし買う意欲もなかったようで、今でも気になっています。
きっと又行きますので、ぜひ食べて、おみやげとしても持ち帰りたいです。
◇
初めて、北東北を旅行しましたが、とにかく広いと実感しました。
実は大間のあとに秋田県の男鹿半島にホテルを予約していたのですが、夜遅くなってしまい夕食をキャンセルしてしまいました。
実は、そのホテルの方々が夕食の一部をとって置いてくれたのです。
本当に感謝です。
地理的な距離感が分からずに、かなり無謀な旅となったことを反省しました。
大間への移動には一日丸々要してしまいましたが、一度は行きたかった街なので、行ってよかったですね。
あのマグロは一食の価値ありでした!