「マリモ」って「丸い藻」ってことです。
阿寒湖のマリモは全国的にも知られていますが、マリモは世界でも阿寒湖だけにしか生息していません。
しかも、阿寒湖でもチュウルイ湾にしか生息していないのです。
特別天然記念物である阿寒湖のマリモの保護と観光を目的とするため、釧路市、環境省、周辺の団体などのプロジェクトチームは、阿寒湖の生息地での見学ができるガイドツアーの試行が検討されました。
有料観察ツアーとして、6月にも試験的に始まるようです。
阿寒湖では1920年代から観光船が生息地に乗り入れられ、湖底の観察もされていました。
しかし、船のいかりでマリモを傷つけることもあり、1961年からは観光船のチュウルイ湾周辺への乗り入れが自粛されていました。
現在は、遊覧船での阿寒湖内の遊覧と、阿寒湖にうかぶチュウルイ島という周囲360mの小さな島にある施設「マリモ展示観察センター」の大水槽でマリモの観察ができます。
生息地での観光客向けの観察は約半世紀ぶりです。
ツアーは当面はマリモに触れることはせず、湖畔の散策が考えられています。
ツアーは有料で、参加人数は10人程度。
湖畔を歩いてめぐる陸路と観察用の船での水路、陸路と水路を合わせたものの3パターンが検討されました。
生息環境の保護のため、観察用の船で水草を除去しながら見学する無料ツアーも検討されています。
チュウルイ湾周辺には、おおよそ20万個ものマリモが生息していて、お土産としても売られているマリモもあります。
でも、でも販売されているものは人の手で丸められたものなんです。
マリモは光合成で育つので餌は必要ないですが、冷たく、澄んだ水の中で暮らすための環境が必要です。
そして光を浴びて育ちますが、直射日光などの強い光は水温を上げてしまったりしてマリモを弱らせてしまいます。
低温の環境を要する植物ですね。
阿寒湖のマリモが天然記念物に指定された日を記念して、毎年3月29日はマリモの日になっています。