IT機器(携帯電話、パソコンなど)や家電製品には、現代には有用な金属(金、銀、銅のほかプラチナ、リチウム、チタン、スズ、ニッケル、インジウム、ジルコニウムアンチモン、セレンなど)が数多く使われています。
これらに存在するとされる金は6800t、銀6万t、銅3800万tなど、全世界の鉱山埋蔵量の約16%も日本の家庭に眠っているのです。
これら20種類を超える金属の資源は都市鉱山と言われ、それらを回収しリサイクルすることが進められています。
しかし現状態では企業や自治体などの回収法のメカニズムが確立されておらず、コスト面でも問題を抱えている現状です。
先日、新聞で「都市鉱山」から金メダルという記事をみて、各方面からも取り組みが行われていることも知りました。
2020年東京オリンピック、パラリンピックに向けて、今年4月から携帯電話やスマホ、デジカメなどを回収するプロジェクトが始まり、大会組織委員会が金銀銅合わせて5000個のメダルを都市鉱山から作製する方針のようです。
携帯電話1台では、金0.03g、銀0.2g、銅10gとプラチナ、リチウム、チタン、ニッケルなどのレアメタルも含まれているそうです。
金メダルの仕様としては純度92.5%の銀のメダルに6g以上の純金を貼り付けることが決まっているので、金メダル1個作るのに携帯電話200台以上が必要ですね。
携帯電話、スマートフォンだけでも新機種が次から次へと販売され、利用者の機種変更を考えると相当量の使われていない携帯が眠っていると思います。
とはいえ、私も昔使ったPHSや携帯は何台かどこかに眠っていると思います。
それに、使ってはいませんがカメラやワンセグ、画像動画機能が付いてきた頃の全画面液晶の携帯電話はスマホのほか2台持っています。
目覚まし時計代わりに、毎日けっこう重宝していますし、通話など通信機能以外は使えるんですよね。
過ぎるくらいの高額で手に入れ愛着した携帯、スマホを機種変更のたびに捨てるのはしのび難いです。
私が思うには高額で買わされたものなので、戻すとするならば、それなりの金額を還元して欲しいですよね。
なかなかと、昔の携帯、スマホが日の目をみるのは遠いのかもしれません。