20代の頃は、リーズナブルかつ多くの観光地を巡ることを目的としていたものですが、年齢を重ねるにつれ、ゆったりと贅沢に味わう旅を求めるようになりました。
しかも京都は何度も訪れている場所、ありきたりの観光地はすでに訪れた経験がある場所がほとんどです。
そんな私が京都旅行で選ぶのは「定期観光バス」を使用したツアー旅行。
個人旅行では味わえない、優雅で贅沢な体験が、通常よりお得な価格で味わえるとあって、おススメです。
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3月初旬、ちょうど梅の季節でしたので「北野天満宮と城南宮・梅宮大社」コースを選択しました。
「ホテルグランヴィア京都」でのランチバイキングがセットになっているお得なコースです。
残念ながら北野天満宮は、少し時期がずれていたのですが、城南宮のしだれ梅は、今まさに満開。
白やピンクの線香花火を一斉にともしたような、味わい深い情景が目の前に広がります。
ここでは、小学校に入学する友人のお子さんへと「ランドセル型の通学のお守り」をお土産に購入しました。
珍しくて可愛らしく、友人にもお子さんにもとても喜んでもらえました。
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さらに夜には「京都・東山花灯路」コースに参加しました。
実は、この1年ほど前にも、同じ時期に京都を訪れたのですが、「東山花灯路」を観光したかったのに、夜間であることや交通の不便さから断念したという経緯がありました。
「観光バス」ですと、そのような配慮がいっさい不要で、一定の時間が経過した後、指定した場所にバスが迎えに来てくれます。
もちろん、徒歩で回りたければ、バスに乗らずに次の場所まで歩くことも可能ですし、疲れれば、すぐにバスに乗って移動することもできますので、とても便利です。
おかげで、「東山花灯路」の雰囲気を十分楽しむことができ、1年前の心残りを解消することができました。
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翌日も「定期観光バス」を利用して、「本法寺」「妙顕寺」「建仁寺」などをみてまわりました。
あいにくの雨ではありましたが、逆に趣と風情があり、良かったのではないかと思います。
お寺の住職のお話を聞くことができたり、普段ならなかなか鑑賞できないような展示物を拝見できたりして、貴重な時間を過ごすことが出来ました。
私自身が特に感銘を受けたのは「建仁寺」の天井に描かれた「双龍図」でしょうか。
大きな目を見開いた龍が天井から迫りくるような大迫力の作品には、時間を忘れて見入ってしまいました。
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1泊2日という短期間の旅ではありましたが「定期観光バス」を利用したおかげで、効率よく、観て回ることができました。
また、移動方法を調べたり、時間を確認したりするストレスがなく、精神的な負担も少ない旅だったと思います。
多少、お値段は高めにはなりますが、それを後悔させない利点がたくさんあります。
特に年配の方々にはお勧めの方法だと思いますので、京都を訪れる際には、ぜひ利用してみてください。