納豆をまぜるほど白っぽい糸とネバネバが増してきますよね。
このネバネバ糸には、納豆のうまみ成分のグルタミン酸など豊富なアミノ酸がいっぱい詰まっています。
よくかき混ぜるほどネバネバが増えていき、旨味も増していきます。
農林水産省の食品総合研究所の実験では、アミノ酸は１００回かき混ぜると１.５倍、３００回かき混ぜると２.５倍に増えるそうです。
甘味成分も１００回かき混ぜると２.３倍、４００回かき混ぜると４.２倍にもなったそうです。
といっても食べるたびに３００回、４００回も混ぜるのは大変です。
そこまでして食べたいとは思わず、私もせいぜい５０回ほどで箸が止まってしまいます。
幼い頃、親から「３０回以上混ぜなさい」とよく言われて育ちましたし、大人になった今でも３０回数える癖になってしまっています。
私の納豆を混ぜるときのオススメは、醤油やタレを入れてまぜるとネバリの糸が出にくいので、入れる前に３，４０回程度まぜて白いネバネバで覆われるようになってから、醤油やタレを入れて再び３０回以上混ぜます。
そうするとネバネバ糸も多く出せて楽に混ぜられます。
いくら混ぜても水っぽく糸がでない納豆や少し混ぜても粘っこい納豆など、糸の出かたの違いは材料の大豆の種類や納豆菌の種類によっても異なるようです。
そのため、製造メーカーによっても糸の出方、味や風味の違いもあるようです。
VOL.7 100人に聞いてみた！納豆をかき混ぜるタイミング | 株式会社ヤマダフーズ｜超・細か～いきざみ納豆
栄養面は？
混ぜるほど栄養価が増すのかというとそうではないようです。
とくに加熱すると栄養効果が減ってしまいますので、常温で食べましょう。
また、薬味として刻みネギを入れるとネギに含まれるアリシンが納豆に含まれているビタミンＢ２の吸収を促進してくれます。
納豆の血液サラサラ成分と、ネギの血液サラサラ成分の相乗効果も期待できるそうです。
パック包装の納豆にはカラシが付きものですが、辛味が効いて納豆の味を引き立てることもありますが、元々は江戸時代の夏に冷凍･冷蔵が発達していない時代で、発酵しすぎなどでアンモニア臭もひどく、そのための匂いを抑えのために使用されたのが始まりのようです。
でも私が感じるのは、からしは納豆の匂いを弱めるよりは、むしろ臭を強めてしまうようにしか思えません。
私のオススメは、本わさび入れです。
癖のある匂いもなく、とにかく旨いです。
保存方法
納豆菌は常に生きていますので、常温でほおって置くと発酵がどんどん進んでしまい、アンモニア臭が強くなり風味も落ちてしまいます。
パック包装の納豆の賞味期限の記載は、常温ではなく発酵を止める冷蔵保存したときの期限です。
おいしく食べられる期限は１ケ月くらいで、長く保存するには冷凍がベストです。
食べるときは冷蔵で溶かすのが良く、常温におくと再び発酵が始まります。
冷凍しても買ったときの納豆菌の量は失わないそうですよ。
