東北にはなにかと縁のあった私ですが、秋田にはほとんど行ったことがありませんでした。
有名な観光地も知らず、秋田といえば「きりたんぽ」や「なまはげ」や大曲の花火大会ぐらいしか知りませんでした。
首都圏からも遠く、主要な高速道路からも離れていて、これといったテーマパークも水族館や動物園も思いつかず、若者にはあまり魅力がないように感じました。
でも、やはり行ってみなければ分かりませんね。
とあるきっかけで秋田県に迎い、秋田の魅力を知ることになりました。
秋田県へ旅行をすることになり、自然が好きな私が調べたのは男鹿半島です。
男鹿半島と言っても、多少テレビかなにかで聞いたことがあるくらいで、何があるかなんて分かりません。
調べてみると、寒風山というとても景色のいいところがあるみたいなのでまず決めました。
山といっても登山をするような過酷な山ではなく、どこか日本離れした緑あふれる広大な道を車でさっそうと走れるのです。
高いところにはドライブインできる場所もあり、さっそく寒風山の塩ソフトクリームをいただきました。
広大な秋田の風景を堪能しながら日本海を望みいただくソフトクリームは格別です。
寒風山の山頂には13分で一回転する回転展望台があり、ぐるり360°の海あり山ありの眺望が楽しめます。
レストランやお土産屋さんもあるので寄ってみてしばしの休憩にも。
寒風山から日本海に向けて景色のいい道を車で走っていくと、男鹿半島の最北端といわれる入道崎という岬に出ます。
そこはとても広い草原が一面に広がっていて、灯台の建つ断崖越しに日本海も間近に見られ、太平洋側の海とはまた違って見える趣があるように思えます。
ここは夕日の名所にもなっていて、灯台には一般の人も登ることができるようです。
広い駐車場にドライブイン、お食事処、お土産屋さんなど数店があり退屈しません。
美味しい海鮮丼も食べれますよ。
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秋田県の旅でもう一つ外せないのが紅葉シーズンの栗駒山です。
その景色はもう言葉がでないほどの素晴らしさでした。
西側が秋田県、北は岩手県、南は宮城県の三県にまたがる山で、 標高は1626m。
栗駒山の頂上までは初心者でも登れる難易度で、登山靴と飲み物を用意してたくさんの人達に混ざって登りました。
初心者でも登れますが、それなりに体力をつけていないと息があがってしまいます。
紅葉の時期なので風は涼しくとても気持ちいいのですが、天気のいい日は日差しを遮るところがあまりないので帽子や日焼け止めは必須です。
紅葉シーズンは駐車場がすぐに満車になってしまうので、手前のすごく広い未舗装の駐車場からのシャトルバスが随時でているので便利。
ほとんど待たずに登山口まで行くことができます。
半分ほど登らなければ栗駒山の紅葉を味わうことはできませんが、その半分ほど上からは燃えるような赤と色とりどりの濃度の赤や黄色のじゅうたんが眼下に広がります。
登山者たちからは感激の声があがっていました。
来てよかった!!
登ってよかった!と誰もが思う紅葉の栗駒山です。
今年も9月中旬頃から色づき始め、9月下旬から10月中旬が見ごろのようです。
若者に人気のテーマパークがなくても、秋田にはテーマパークがある県にはない素晴らしい自然がありました。
特に栗駒山には紅葉の時期になると全国からたくさんの人が集まるほどの人気地です。
行ってみてはじめてわかるその県の魅力。
秋田には何もないと勝手に決めつけていましたが、まずは行ってみてその目で見て、体で感じて気づきました。
山と海、自然に恵まれた秋田の新たな発見です。