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漢字の部首って何?奇形な部首の呼名と意味

日本の「常用漢字」は2136文字。

文字が作られるもととして、4種類に分類されます。

1.象形文字・・・絵をもとに作られた文字。
2.指事文字・・・点や線の図をもとに作られた文字。
3.会意文字・・・象形文字や指事文字など2つ以上を組合せた文字。
4.形声文字・・・意味を表す字と音を表す字の組合せ文字。

 

漢字の8割以上は、「意味を表す字」と「音を表す字」を組み合わせて作られる形声文字で出来ています。

また、人の体に関連する文字が1/4ほど占めているそうです。

組み合わせて作られた漢字の代表となる一部分を部首といい、漢字には一つの部首が割当てられています。

部首だけをみると、意味ありげな形が多くあり、興味をそそります。

214ほどの部首がありますが、その一部として字画が少なく、妙ちくりんな部首を選び、その呼名と意味を書き付けてみました。

 

 

◇部首一覧◇

1画    
2画         
     
3画         
     广      
         
4画         
        
5画         
6画   
7画     
8画   
9画 

 

 

✰1画✰


【呼名】ぼう・たてぼう
【意味】上下につき通す、上下に通じるという意味。
【文字】中、串、个(カ、コ、カン)
    丫(ア、あげまき)など。

 


【呼名】おつ・おつにょう
【意味】種の芽が出ようとして曲がりくねった状態や、幼い、おわり、妙になどの意味をもつ。
【文字】乞、乾、乴など。

 


【呼名】れ・つりばり
【意味】隠の古字で、かくす、かくれる、ひそかに、いたむ、などの意味をもつ。
【文字】九、也、乱、乳、孔、札など。

 


【呼名】はねぼう
【意味】ものを引っかけるため曲がった器具などの意味をもつ。
【文字】了、予、争、事、了、打、行など。

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✰2画✰


【呼名】なべぶた・けいさんかんむり
【意味】文字としての意味、特定の起源はありません。でも、なべのふたに似ていますよ。
【文字】亡、文、六、市、玄、交、衣、亭、高、
    亮など。

 


【呼名】にんべん
【意味】左側に位置する亻を「にんべん」と呼び、人の行動・状態・性質などに関する漢字です。
【文字】仇、仁、仏、仕、他、代、付、伊、仮、
    休、件、仲、伝など。

 


【呼名】ひとあし・にんにょう・あにのあし
【意味】人(人間)の古字。
【文字】匹、兄、充、西、先、光、児、完、売
    など。

 


【呼名】えんがまえ・けいがまえ・まきがまえ・どうのかまえ
【意味】さかい、境界、はるかかなた、などの意味をもつ。
【文字】内、冊、再、円、同など。

 


【呼名】わかんむり
【意味】覆う、布などを上からかぶせるという意味。
【文字】冗、写、冠、冥、冨など。

 


【呼名】にすい
【意味】氷の原字で、水が凍って固まる様子を表す。
【文字】冷、冴、准、凄、凍、凌、凛、凝など。

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【呼名】つくえ・ぼんのかまえ
【意味】つくえ、物をのせる台などの形を表す。
【文字】凡、凧、処、凱など。

 


【呼名】かんにょう・うけばこ
【意味】あな、はこ、地面が陥没した様を表す。
【文字】凶、出、凹、凸、函など。

 


【呼名】りっとう
【意味】漢字を構成するもののひとつであり、刀という字を変形したもので、刀や切る意味を表す。
【文字】刈、刊、刑、列、判、別、利、刻、刷、
    刺、制、削、則、剃、剌、剣、割など。

 


【呼名】つつみがまえ
【意味】人の文字もしくは人が体を曲げた形、人が物を抱え込む形を表す。
【文字】勺、匀、匁、匂、包、沓など。

 


【呼名】ふしづくり
【意味】割符の形や、人がひざまずく形を表す。
【文字】卯、印、却、即、卵、卸、卿など。

 


【呼名】がんだれ・はらのたれ
【意味】岩が張り出し切り立ったがけなど、人の住むことができる空間を表す。
【文字】厄、反、圧、危、灰、厠、厨など。

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✰3画✰


【呼名】はこがまえ・いしゃがまえ
【意味】四角い箱の形を表す。
【文字】区、匹、匠、医など。

 


【呼名】くち・くちへん
【意味】人や動物の口の形を表す。
【文字】右、可、叶、古、叩、只、叱、召、台、
    吉、吸、叫、合、吊など。

 


【呼名】くにがまえ
【意味】囲う、囲むなど、一回りする様を表す。
【文字】四、囚、回、図、困、囲、固、国など。

 


【呼名】つち・つちへん・どへん・つちかんむり
【意味】土や大地を意味する。
【文字】地、均、坑、坂、坊、坪、垣、埃、壌、
    壇、墾、墮、堅など。

漢字書き順辞典より

 


【呼名】さむらい・さむらいかんむり
【意味】立派なおとこ、役人、知識のすぐれた人、武士などの意味をもつ。
【文字】壬、仕、壮、壱、志、声、売、壺、壽
    など。

 


【呼名】うかんむり
【意味】山の形をした屋根を持つ家を表し意味する。
【文字】安、宇、宅、完、宏、宍、宋、宛、官、
    宜、実、宗、宙、定、宝、客、室、家、
    害、容、寂、宿、寒、富、寛、察、寝、
    審など。

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【呼名】すん
【意味】長さの単位。わずか、ほんの少し、ちょっとという意味。
【文字】寺、寿、対、専、封、射、将、尉、專、
    尋、尊、導など。

 


【呼名】まげあし・おうにょう・なとつりばり
    だいのまげあし
【意味】片足が曲がった人の形を表す。
過失、悪事、恨む、とがめる、もっともなどの意味をもつ。
【文字】尤、尬、尨、尮、就など。

 


【呼名】しかばね
【意味】人が横たわっている様を表し、死体を意味する。
【文字】尺、尻、尼、尽、局、尿、屁、尾、届、
    居、屋、屍など。

 


【呼名】まがりかわ
【意味】水の流れの形を表し、川を意味する。
【文字】巡、災、拶、巠、脛など。

 


【呼名】はば・はばへん
【意味】布きれの意味があり、身に帯びる形を表す。
【文字】市、布、帆、帖、帠、帝、師、席、帯、
    常、帳、幅、幌、幡、幣など。

 

广
【呼名】まだれ
【意味】崖を利用して造られた屋根壁の家を表し、岩の家屋を意味する。
【文字】広、庁、庄、序、床、底、店、府、度、
    庫、座、庭、庵、康、庶、廊など。

 


【呼名】えんにょう・いんにょう
【意味】引く、長く引きのばす、長い道のりを行くことを意味する。
【文字】廷、延、廻、建、健、挺、艇、庭など。

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【呼名】にじゅうあし
【意味】両手で物をもってささげるの意味。手をこまぬくの意味もある。
【文字】升、井、弁、刑、形、研、昇、弄、弊
    など。

 


【呼名】しきがまえ
【意味】木の杭を意味する。枝のある立てた木ぐいに物を掛けた形を表す。狩りをする。
【文字】弌、弐、弎、式、武、試、拭など。

 


【呼名】さんづくり
【意味】長い髪の毛、飾り、模様などを意味する。
【文字】形、杉、彦、珍、彩、彫、彬、彰、影
    など。

 


【呼名】ぎょうにんべん
【意味】少しずつ歩く、たちどまるの意味である。
【文字】役、往、径、征、彼、後、待、律、従、
    徐、徒、得、御、復、彿、徴、徳、徹
    など。

 


【呼名】りっしんべん
【意味】心の字形から転じた辺で、感情や思考といった心の動きに関する意味をもつ。
左の辺に置く。
【文字】忙、快、性、怖、悦、悟、悩、惜、慌、
    憎、懐など。

 


【呼名】てへん
【意味】手首の形を表し、左辺に置かれるときは、扌の形になる。
【文字】打、扱、技、抗、抄、折、択、投、抜、
    批、押、抑、招、拓、担、拷、拶、指、
    持、拾など。

 


【呼名】さんずい
【意味】水を意味し、川の水の流れる形を表す。
左辺に置かれて、氵の形になる。
【文字】汁、汚、汗、汝、池、汽、汲、決、沖、
    沈、没、沿、河、泣、況、治、沼、注、
    泥、波、泊、法、泡、油、活、浄、洗、
    洞、派、洋、消、浜、浮、流など。

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【呼名】けものへん
【意味】犬を表わす。犬の字形が変わったもので、犭が左側に付く時。
【文字】犯、狂、狗、狐、狙、狢、狭、狡、狩、
    独、狸、狼、猪、猫、猟、猤、獄など。

 

艸 艹 艹 艹
【呼名】くさかんむり
【意味】草が並んで生え出るさまを表す。
草の本字は艸であり、3画・4画に形に変形させて用いられる。
【文字】芝、花、苅、芉、芹、芸、芯、芭、芳、
    英、芽、苦、茎、若、苫、苗、苻、茂、
    荒、茨、草、荘、茶、荷、華、菓、葛、
    菅、菊、菌、菱、萩、薬、藻など。

 

辵 辶 辶
【呼名】しんにゅう・しんにょう
【意味】行きつ止まりつしながら進むこと。急いで行くことなどを表す。
【文字】辺、込、辻、近、迎、返、述、迫、逆、
    送、退、追、迷、造、通、連、逮、達、
    道、遊、遜、適、遙、遺、避など。

 


【呼名】こざとへん
【意味】丘や山、壁や土塁、ハシゴの意味。左辺に置かれる。
【文字】阪、防、阿、限、院、降、除、陣、陛、
    陰、険、陳、陶、陸、隆、陵、隈、隊、
    陽、際、障など。

 


【呼名】おおざと
【意味】里や村や町、都、国など、人が住む大きな場所や領域の意味。右辺に置かれる。
【文字】那、邦、邸、郁、郊、郎、郡、郭、郷、
    都、部、郵など。

 

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✰4画✰


【呼名】したごころ
【意味】忄と同様に心の字形から転じた部首で、感情や思考といった心の動きに関する意味をもつ。
八のように末広がりになった漢字の下に入るとき変形して㣺となります。
【文字】忝、恭、慕、㤗など。

 


【呼名】かのほこ・ほこづくり・ほこがまえ
【意味】柄の長い武器の一種である「ほこ」を意味する。
【文字】戊、成、我、戒、或、戦、戯など。

 


【呼名】のぶん・ぼくにょう・ぼくづくり
【意味】手にこん棒を持つ様子を表し、うつ、軽くうつなどの意味をもつ。
攴を筆画に持つ形の漢字を収めた形。
【文字】改、攻、放、故、政、敏、救、教、敗、
    敢、敬、散、敦、数、敵、敷など。

 


【呼名】とます
【意味】ます、ひしゃくの形を表す。
    体積の単位、1斗=約18ℓ。
【文字】料、斘、斜など。

 


【呼名】きん・おのづくり
【意味】木を切るおの、まさかりの形を表す。
    重さの単位、日本では1斤=約600
    g。
【文字】斧、斬、断、斯、新など。

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【呼名】かける・あくび・けんづくり
【意味】口を開けた人の動作に関することを表し、あくびを意味する。
【文字】次、欧、欣、欲、欺、欽、歌、歓など。

 


【呼名】いちた・がつへん・かばねへん
【意味】肉を削り取った後に残った骨を意味する。
【文字】死、殆、残、殊、殉、殖、趣など。

 


【呼名】るまた・ほこづくり
【意味】棒やほこを持って人を殴り倒すことを意味する。
【文字】投、没、役、段、股、殴、段、殻、般、
    設、殺、殿、殻、毅など。

 


【呼名】きがまえ
【意味】息、雲気、気体、蒸気などの意味をもつ。
【文字】気、汽、氣など。

 


【呼名】よつてん・れっか・れんが
【意味】火を表す。火部に属し、脚にあるときは、灬 の形に変わる。
【文字】為、点、烏、烈、煮、焦、然、無、照、
    煎、熏、熊、熟、熱、燕、煎など。

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【呼名】のつ・つめかんむり・つめがしら
【意味】指の先に生えるつめ、それに似たものな
    どの意味をもつ。
    爪の部首に属する。
【文字】采、受、浮、将、採、彩、淨、爵など。

漢字書き順辞典より

 


【呼名】めめ・こう
【意味】長い横棒(⚊)と真ん中が途切れた2つの短い横棒(⚋)とがあるなどの意味をもつ。
【文字】爼、笅、駁、爽など。

 


【呼名】うしへん
【意味】牛の部首に属し、ウシを意味する。
【文字】牝、牡、物、牧、牲、特など。

 


【呼名】たまへん・おうへん
【意味】玉部に属し、宝石などに関することを示す。
左側に位置するとき、点が取れ斜めにはねた形に変形する。   
【文字】玩、珈、珊、珠、班、現、理、琉、琳、
    瑞など。

 


【呼名】しめすへん・ねへん
【意味】自分の考えや物を人に見せることを意味する。示の略字。
【文字】礼、社、祈、祉、祝、神、祖、福、禍な
    ど。

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✰5画✰


【呼名】やまいだれ
【意味】病気で物に寄りかかるという意味。
【文字】疫、疾、症、疲、病、痕、痔、痛、痴な
    ど。

 


【呼名】はつがしら
【意味】両足を外に開く形を表し、歩く、はねるなどの意味。
【文字】癸、発、登、揆など。

 


【呼名】さら
【意味】さらなど食物を盛る平たい器を意味する。
【文字】盃、盆、益、盛、盗、盟、監、盤など。

 


【呼名】のぎ・のぎへん
【意味】いね、 わら、穀物の総称を表わします。
【文字】秋、稲、穂、種、税など。

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【呼名】あな・あなかんむり
【意味】あな、凹み、くぼんでいる所など洞穴を意味する。
【文字】空、突、窃、窓、窒、窯、窪、窟など。

 


【呼名】たつ・たつへん
【意味】地面に対してまっすぐに置くことを意味する。
【文字】竣、端、竒、章、童、竪など。

 


【呼名】したみず
【意味】氵同様、水を意味し、川の水の流れる形
    を表す。
    脚部に置かれて、氺の形になる。
【文字】氶、求、泰、剝、様、暴、緑、録など。

 


【呼名】よこめ・よんかしら
【意味】网(あみがしら)の変形した文字で、網を意味し、上のみに置かれます。
【文字】罠、罫、罪、買、署、置、罰、羅など。

 


【呼名】ころもへん
【意味】衣の変形した文字で、上衣を意味し、左に置かれて衤の形になる。
【文字】袖、被、袴、補、裕、褐、裾、裸、複、
    襟など。

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✰6画✰


【呼名】しかして
【意味】ほおひげを意味し、長く伸びた毛の形を表す。
【文字】耐、耏、耑、需など。

 


【呼名】らいすき・すきへん
【意味】田畑を耕す農具の鋤(すき)を意味する。
【文字】耕、耗、耜、耝など。

 


【呼名】ふでづくり
【意味】ふでを手で持つ形を表す。
【文字】粛、津、健、肄、肆、肇など。

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✰7画✰


【呼名】いのこ・いのこへん・ぶた
【意味】ブタを意味し、側面から見たブタの形を表す。
【文字】豚、象、豪など。

 


【呼名】むじな・むじなへん
【意味】スラッとした背骨で、クネクネと動き、狩りをする獣の形を表す。
【文字】豹、貉、貍、貘など。

 


【呼名】そうにょう・はしる
【意味】はしる意味をもち、走る人(上部)と立止る足(下部)の象形を合わせた形を表す。
【文字】赴、起、越、超、趣など。

 


【呼名】みへん
【意味】人のからだの意味をもつ。妊婦を横から見た形を表す。
【文字】躯、躰、射など。

 


【呼名】さけのとり・ひよみのとり・とりへん
【意味】酒を造る壷の形を表す。
意味としての酉(とり)は、十二支のひとつ、方角では西、時刻では午前6時(午後5時から午後7時)を指す。
【文字】酒、酌、配、酢、酪、酸など。

漢字書き順辞典より

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✰8画✰


【呼名】もんがまえ・かどがまえ
【意味】左右両開きの戸の形を表し、かど(もん)、出入り口などの意味をもつ。
【文字】閃、閉、開、閑、間など。

 


【呼名】ふるとり
【意味】ずんぐりした鳥の形を表し、とり、尾の短い鳥などの意味をもつ。
【文字】隼、隻、雀、雁、雇、集、雄、雅、雉、
    雑、雌、難、離など。

 


【呼名】しょくへん
【意味】器に食物を盛り、それにフタをした形を表し、食べるを意味する。
左側の位置になる時の飠の形になる。
【文字】飢、飲、飯、飼、飽、飴、餌、餅など。

 

✰9画✰


【呼名】おおがい・いちのかい
【意味】ひざまずいた人を側面から見た形を表す。
ページ、あたま、かしらなどの意味をもつ。
【文字】頃、頂、項、順、須、頑、頓、預、領、
    頬、頭、頼、額、顔、類など。

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