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北国のたくましい野良ネコたち

”ゆ~きやこんこ あ~られやこんこ
ふってもふっても まだふ~りや~まぬ
い~ぬはよろこび に~わか~けまわり
ね~こはコタツでまるく~なる~♪ ”」

という童謡の歌がありますが、北国の野良ネコたちは愛おしくも逞しく生きています。

 

私は北海道の札幌に住んでいますが、近年のネコちゃんブームもあって、外で暮らすネコに時たま遭遇して目を奪われます。

とくに冬に屋外で活動するネコは少ないですが、それでも野良チャンがうろついている光景は結構見ます。

12月になると外気は氷点下の世界で、1月2月は-10℃超えのときもあります。

歩いていると耳鼻顔面などはヒリヒリとして体の芯から冷えそうで、防寒コートと手袋なしでは長時間の外出はできません。

そんな外気のなかで、冬シーズンの4ヶ月間ほど寒さに耐え抜くネコたちです。

 

雪道の真ん中を背中を雪で真っ白くしながら歩いているネコ。

道路の側から雪をかきわけながら道を斜めに横断するネコ。

駐車の車の下で暖をとるネコ。

道路脇の雪の山に、何かの熱でポッカリとかまくらのように小さな穴があいた中に丸くなって暖を得ているネコ。

屋外階段下の雪の小さな隙間にうずくまっているネコ。

古い物置小屋の軒下の板壁と雪の間の隙間に挟まるようにして、頭だけキョロキョロ動かし周りを警戒しているネコ。

屋内暖房用の排気口が地面に近いところでは、排気口の下の溶けた雪上にたたずむネコ。

ネコちゃんの細かい体毛は防寒服なんでしょうね。

 

時には未住居の古いアパートのベランダの戸窓が少し開いていて、そこを出入りしているネコたち。

外気が寒いので道路上のマンホールのフタは暖かく、そこだけ雪が溶けて陥没状態になりますが、極端に車通行の少ないマンホールのフタの上で暖をとるネコもいます。

危ないよね!

ネコは思っていないでしょうが命がけです。

雪が降っていても、寒く風の強い吹雪の外でも、なんのこれしきとばかり野良チャンたちは悠々と動きまわっているようです。

歩く姿は悠々ですが、警戒心は強く人や音には敏感です。

そして皆、目を光らせ、こちらを警戒しているように見つめ返してきます。

 

特に夜は、雪雨風などをしのげる場所を上手に探しだす能力が本能的に身に付き、その場所に有り付くように感じさせます。

エサの確保もあり、冬のこの厳しい条件下で寿命は飼い猫よりはずっと短いようですね。

冬期の環境に順応し耐え抜き、そして賢い野良が生き残り、新たな春を迎えます。

 



 

 

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